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選択編

夏羽(監禁)ルート 2

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柚視点

「ふぁぁ…」
夏が用意したこのお家に来て1週間が経った。
すっごく眠たくなるね、このお家…。
でも今は眠くないや。
両手首と両足首にへんなのが付いてる以外は普通だし夏が新しいリングくれたの。
前のリングは古くなってきちゃったからって。
毎日使ってたもん。
どこか壊れちゃってたのかな?
「夏ー?」
「柚!!おはよ。今日はちゃんと起きれたね」
「ん~…おなかすいた…」
「すぐご飯用意するね」
僕のいつもの場所にはクッションがたくさん置いてあって夏が椅子は絵を描く時邪魔だよねってダイニングテーブルは買わなかったの。
だからリビングはソファーとその目の前に小さなテーブルとテレビがあるだけだよ。
僕の本もちょっとずつ揃えていくねって言ってたし壁際は僕の本棚になりそうかな。
「ごめんね。すぐ出そうと思ったらホットドッグしか作れなかった」
「ううん。いいよ。僕ホットドッグ大好き!!」
最近の夏は僕に何かと食べさせてそれをじっと見ているかあーんで食べさせるかしてる。
今日は見る方か…。
はむっ。
「柚可愛い。…口いっぱいに頬張っちゃって…」
「んぐ?」
だってこれちょっとおっきいんだもん。
…僕いつも食べてるのちっちゃいのだったのに。
「今日は何する?遊ぶ?」
「お絵描きしないの?」
「それもするよ?だけどその前に遊ぼ?」
「だーめ。お仕事だもん。お仕事したあと遊ぶの」
「…じゃあ仕事やったら夏の好きな遊びしてもいい?」
「ん?…いいよ」
夏そんなに遊びたかったのかな。





「おわったー!!」
「おわったね。ほら、柚遊ぼ」
「うん!!」
何するのかな。
あったかいからプールかな?
夏は体動かすの好きだもんね。
「ほらこっちだよ」
「待って!!」
夏は僕を引っ張ってサロンへと入った。
「柚ここに寝転んで」
「う、うん」
何するんだろ…。
「…柚…ずーっと夏だけを見ててね。ずーっと夏しか好きになっちゃダメだよ?」
「…うん。夏大好きだよ」
「ずーっと夏しか見ちゃダメだよ?」
「うん」
「約束だよ?」
「約束っ!!」
…ん?
夏しか見ちゃダメなの?
他の人は?
「樹と睦樹以外のβと家族以外のαは見ちゃダメだからね。…あ、家族って言っても分家の奴らは例外だよ?あれは害悪でしかないから」
「親戚を悪く言っちゃダメだよ」
「柚は見た事ないから言えるの」
しゅる。
…あ、あれ?
なんにも見えなくなったよ?
「な…なつぅ…くらいよぉ…こわいよぉ…」
「柚がいい子のままだったら外してあげるね。じゃあ夏は買い出し行ってくるから」
え…僕この状態で放置…?
「やだぁぁ!!」
「それ取っちゃダメだからね。まぁ柚なら外せないけど」
パタンとドアが閉まる音がした。
うぅ…こわいよぉ…。
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