普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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選択編

夏羽ルート 4

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「…ん…まぶし…」
午前8:20…朝か…。
カーテン開けたまま寝ちゃった…。
「…んぅ…まだねるぅ…」
布団を捲るとそこには何も纏わない柚が………え!?
夢じゃなかった!?
「……やっちゃった。まぁいっか」
柚との子供なら何人でも欲しいし。
「んー」
伸びをしてから適当にクローゼットから服を見繕って着る。
どうせ家から出ないし適当だよ。
「さ、朝ごはん作ろ」
今日はフレンチトーストでいいかな。
前日から漬け込んでおいたのがあるし柚も蜂蜜たっぷりのが好きだからね。
フレンチトーストを焼いていると布団にくるまった柚がリビングに現れた。
「おはよ…」
「柚、服着ないの?」
「…わかんないもん」
「しょうがないなぁ」
クローゼットから柚の服を選び、リビングへ持っていく。
「柚、これ着て」
「…ん…きさせてぇ…」
「柚まだ酔ってる?」
「…んにゃ?」
…お酒少ししか飲んでないし一晩で抜けるはずなんだけどな…。
「…はい。ほらバンザイして」
「ばんじゃーい!!」
「いい子」
Tシャツを頭からかぶせ、下着を履かせて短めのショートパンツを履かせる。
…全部樹からの結婚祝いって言うのが…ちょっとね。
さすが従者。
柚の好みど真ん中の組み合わせだよ…色は知らないけど。
「おしまい。朝ごはん食べよ?」
「ん~…なぁに…?」
「フレンチトーストだよ。ブルーベリーかラズベリーどっちがいい?」
「らずべりー…はちみつと…なまくりーむも…」
「はいはい。バニラアイスは?」
「いるっ!!」
のろのろと席に着くと机に突っ伏してうたた寝し始めた柚。
…全く…こっちの気も知らないで。
フレンチトーストを焼き上げ、柚の注文通りの盛りつけをしてテーブルへ運ぶ。
「柚。起きて、いただきますして」
「いたーらきます…」
「…柚?」
口を開けてフォークを持とうとしない柚。
「たべさせて…」
「いつもなら嫌がるのに…熱?」
そういえば体がちょっと火照っていたような…。
「おねつじゃないもん…はつじょーきだもん…」
!?
予定ではあと1ヶ月先のはずじゃ…。
「なつぅ…」
「…そんな誘惑してもダメ!!すっごく惹かれるけど!!今日は加藤さん来るんだから!!」
「えのかいとり…?」
「そうだよ。昨日完成したやつ。加藤さんが帰ったらゆっくり2人で過ごそう?」
「…ん」
頬の中にたくさんフレンチトースト貯めてる…可愛い。
リスみたい。
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