普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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番外編

ぬこ柚

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シーン。
誰もいない玄関、僕は座り込んでいた。
僕はぬこだからねっ。
ちゃんとおすわり出来るもんっ!!
人間を小さくして耳としっぽを生やしたような見た目だけどちゃんとぬこって種族なんだよ?
ガチャ。
「ただい…あれ?ユズ?」
「にいちゃっ!!…れもちがうの。ユズはごしゅじまってりゅの!!」
「ごしゅじ…?あぁ夏のことね。夏は部活があるからもう少し帰るの遅くなるかな」
「じゃあまだまちゅ!!」
ごしゅじんが帰ってくるまでいい子にしてるって約束したもん。
「…あとでおやつ持ってきてあげるね」
「おやちゅっ!!」
「確か動物クッキーだったかな?」
おやつ…。
ダラダラと開いた口からよだれが零れた。
「ふふ。そんなにお腹すいてるの?」
「おひりゅからたべてにゃいっ!!」
「へぇ。食いしん坊なユズがおやつも食べずに待ってたんだ。…ん?いつから待ってたの…?」
「えっとね…にゃがいのっ!!」
「うん。たくさん待ってたのは分かったから…えっと…時計の短い針がどこにあった?」
針?
…あのクルクル回ってるやつ?
「えっとね…あのうえのやちゅ!!」
「…12時から!?」
…んにゅ?
「ぼーりゅしちゃりねんねしてちゃ」
「使用人が遊んでくれてたのね…」
ボール楽しかった!!
ポーンって跳ねて追っかけておにーさんのところに持っていくと褒めてくれるもん。
「ただいまー!!」
「ごしゅじっ!!」
「わぁっ!!ユズ!?」
僕はごしゅじんの胸元にひっついた。
「ユズ待っててくれたの?」
「まってちゃ!!いっぱ!!いいこしちゃ!!ほめてっ!!」
「分かったからおりて…爪刺さってるから」
ん、おりる…のはやだからのぼるっ。
僕はごしゅじんの肩によじ登った。
「本当に夏はすごく好かれているよね」
「ん~夏が拾ったからじゃないの?刷り込み…みたいな感じ?」
「しゅりこみっ!!」
…しゅりこみってなぁに?


















最近、ぬこの漫画にハマっているので書いてみました。ぬこ柚だれか作って…。
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