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高校生編
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夏視点
家に着くと…家の前に知らない人たちがいた。
「そのΩを渡してもらおうか」
柚が寝てるから静かにして欲しいのに。
父さんと翔兄さんは車の外に出て夏たちには車の中にいるように言った。
「母さん。あの人たち誰?」
「…分家の人達よ。私と柊二が結婚する時も散々文句を言ってきたの。Ωに対する差別が酷いのが分家の特徴よ」
「…夏も外出たい。殴りたい。蹴り倒したい。Ωって柚のことじゃん。柚を狙うなんて許さない」
「夏もすっかり藤沢に染まったわね。でもダメよ?まだ危ないから母さんとここにいましょうね」
…あ、そっか。
夏まで外に出たら車の中の柚達を守る人が樹と睦樹だけになっちゃうもんね。
「わかった!!夏、柚達守るから!!」
「なんだか私が言った意味と違う気がするけども…まぁいいわ」
母さんは膝枕をして眠っている柚の頭を撫でた。
「まさかGPSがスタンガンで壊れてしまうなんてね」
「柚のGPSどこに埋め込んだの?」
「リング内部とリングの下の首の中よ。…首近くに当てられたのかしら」
「他にも埋めればいいんじゃないの?」
「柚が許すと思うの?」
思わない。
絶対動かなくなるもん。
未だに注射も嫌いなのに。
柚ひと月に1回は高熱出しちゃうから点滴しなきゃいけないのにね。
「柚、明日からまた学校頑張ろうね。辛くなったらすぐ言ってね?」
「…わかってるよ」
「わぁ!?」
柚が突然目を開けた。
「ちょっと前から起きてたの。おはよ、母さん、夏」
「おはよう柚。よく眠れたかしら?」
「うん。…あれ?ここおうちじゃないの?車?まだつかないの?」
…着いたは着いたんだけど出られないんだよね。
家に着くと…家の前に知らない人たちがいた。
「そのΩを渡してもらおうか」
柚が寝てるから静かにして欲しいのに。
父さんと翔兄さんは車の外に出て夏たちには車の中にいるように言った。
「母さん。あの人たち誰?」
「…分家の人達よ。私と柊二が結婚する時も散々文句を言ってきたの。Ωに対する差別が酷いのが分家の特徴よ」
「…夏も外出たい。殴りたい。蹴り倒したい。Ωって柚のことじゃん。柚を狙うなんて許さない」
「夏もすっかり藤沢に染まったわね。でもダメよ?まだ危ないから母さんとここにいましょうね」
…あ、そっか。
夏まで外に出たら車の中の柚達を守る人が樹と睦樹だけになっちゃうもんね。
「わかった!!夏、柚達守るから!!」
「なんだか私が言った意味と違う気がするけども…まぁいいわ」
母さんは膝枕をして眠っている柚の頭を撫でた。
「まさかGPSがスタンガンで壊れてしまうなんてね」
「柚のGPSどこに埋め込んだの?」
「リング内部とリングの下の首の中よ。…首近くに当てられたのかしら」
「他にも埋めればいいんじゃないの?」
「柚が許すと思うの?」
思わない。
絶対動かなくなるもん。
未だに注射も嫌いなのに。
柚ひと月に1回は高熱出しちゃうから点滴しなきゃいけないのにね。
「柚、明日からまた学校頑張ろうね。辛くなったらすぐ言ってね?」
「…わかってるよ」
「わぁ!?」
柚が突然目を開けた。
「ちょっと前から起きてたの。おはよ、母さん、夏」
「おはよう柚。よく眠れたかしら?」
「うん。…あれ?ここおうちじゃないの?車?まだつかないの?」
…着いたは着いたんだけど出られないんだよね。
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