普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

高校生編

59 (510)

｢ふにゅにゅ♪｣
｢柚そんなにお外見るの楽しいの？｣
｢うんっ!!｣
ずーっと変わんない景色だけど僕お空好きだから楽しいよ｡
小さい時から空の絵しか描いてないし｡
時々他の絵も描くけどほとんどは空の絵かな？
｢夏は…うん｡食べ過ぎないようにね｣
｢大丈夫だよ｡ちゃんと量は考えてるから｣
飛行機の席は2人席と3人席に分かれた｡
えっとね､全部横並びだかちょっと説明しにくいんだけど…

窓|翔兄さん､夏　通路　父さん､母さん､僕|窓

って感じかな？
樹くん達は翔兄さん達の後ろにいるの｡
｢レオンのお仕事見てみたかったな｣
｢なら今度お願いしてみればいいよ｡たまに一般公開されてるものもあるし見れる時はあるんじゃないかな？｣
｢うん!!｣
レオンが俳優かぁ…｡
映画とかやってるのかな？
でも日本で見た事ないから英語版しかないよね…｡
…うにゅぅ…英語勉強しなきゃ｡
｢ふぁぁ…｣
｢柚はたくさん走ったからおねむかしら？｣
｢にゅ…ねむいの…｣
｢ちょっと寝にくいかもしれないけど少しは寝ておきなさい｡トントンしてあげましょうか？｣
｢いぃ…｣
母さんは僕のシートを少しだけ倒し､ブランケットをかけてくれた｡
…あ…これいい匂いする…｡
えへへ…おうちの匂いだぁ…｡