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高校生編

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「けぷっ」
「もうお腹いっぱいか?」
「うん。ありがと」
「最近は一緒にいてやれなかったからな。これぐらいは当然だ」
翔兄さんは僕を抱き上げるとすたすた歩き、ソファーに降ろした。
「柚。明日学校だったよな?」
「うん!!…今日はどうしておうちに帰ってきたの?」
「学校が混乱でまともに授業が出来ないと判断されて休みになったからな」
「…そうなの?」
混乱って何があったんだろう…。
僕途中から寝てたからよくわかんないや。
「夏、柚。今日は早いけどお風呂入っちゃおうか」
「「どうして?」」
「夏はまだしも柚はまだ疲れが溜まると熱を出すって聞いたぞ?」
「だから早く寝てお熱出てもすぐに対応できるようにしようね」
…むぅ…今日はちゃんと勉強しようと思ったのに。
「やぁ!!勉強するの!!」
「柚。それは明日でも出来るでしょ?」
「明日お熱出たら出来ないもん!!今は元気だもん!!」
「柚」
むぅぅ!!
「いいもん!!1人で勉強するもん!!」
僕は走って自分の部屋へ向かった。
「柚!!」
「ついてこないでっ!!」
ぱたんとドアを閉め、鍵もしめてドアの前に大きな本棚を置いた。
「…お熱なんて出ないもん」
机にノートと教科書を広げ、鉛筆を手に持った。
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