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高校生編

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柚視点

もぐもぐ。
「柚琉様、きちんと水分も摂ってくださいね?」
「はぁい」
ちぅー。
…僕暇だな。
ちょっと距離があるから夏のお話あんまり聞こえないし…。
夏お腹すいてないのかな?
ご飯食べなくてもいいのかな?
「……柚琉様。決して立たないでくださいね」
「ふぇ?」
僕が顔を上げた瞬間、樹くんが胸元から何かを出して飛んできたものを弾いた。
「投擲とは…危ないですね。一生徒に危害を加えるのですか?生徒会書記、みなもと海瑠かいるさん」
「柚大丈夫?」
「うん。ちょっとびっくりしただけ」
夏は僕の前に跪いた。
心臓バクバクしてる…。
こんなに驚いたの初めてかも…。
…でもちょっと痛い。
「痛い?びっくりさせちゃってごめんね。柚をここに連れてこない方が良かったのかな」
夏は僕を抱きしめるとそっと頭を撫でてくれた。
「えへへ」
「落ち着いた?…柚、あんまり怒ったりしちゃダメだからね?」
「わかってるよ~」
もぐもぐ。
「夏」
「ん?」
「あーんして?」
僕がそう言うと夏は素直に口を開けてくれた。
開いた口にクッキーを入れた。
「ん。美味しいね」
「僕のお気に入りなの。夏お腹すいてないの?」
「すいてるけどあとちょっとだから。あとはあいつらを処分するだけだからすぐご飯にしようね」
「うん…?」
しょぶん…?
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