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高校生編

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「はい。そこまで」
「やっと解放される…もう嫌だ。早く帰りたい」
「夏。この授業終わったらご飯だからがんばろ?」
「…うん」
夏は僕の胸に顔を埋めた。
「えーっと…1班の結論はどうなりました?」
「はいっ!!」
僕は手を挙げた。
「どうぞ。藤沢さん」
「僕達はバース性で人が区別されることのないようにフェロモンの匂いを一時的に消す機械を作るという結論に至りました。これでΩが差別されることの無い社会を作れると思ったからです」
すとんと椅子に座ると夏が僕の膝に頭を乗せてきた。
「夏、重いよ」
「いつも夏がやってあげてるでしょ?今日だけは夏に柚の膝貸して…」
「いいよ。でもちょっとだけだからね?」
夏の髪サラサラだ。
いつも夏のが大きいから触れなかったんだよね。
「ん~?」
「夏の髪サラサラしてるね」
「柚もだよ~…伸びてきちゃったね。切らないの?」
「ハサミ怖い…」
「じゃあ母さんみたいに伸ばすの?柚なら似合うよ」
「母さんみたいに…」
母さんの髪…さらさらのロングヘアだった。
父さんが好きだから伸ばしてるって言ってたの。
僕も誰かが好きなら伸ばしたいな。
…でも誰?
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感想 530

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