普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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高校生編

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「えっと…討論の議題は『バース性の在り方』ですね。これからの発情期対策や番についてのことについて討論すればいいようです」
「さっすが翔鳥~♪気が利くね♪」
「…そうですか」
「えっとね~僕はね~番になるために~施設を作るべきだと思う!!ね?みんなもそう思うでしょ?」
…施設?
どういうのだろう…。
「具体的には?」
「あのね~αとΩをお試しでひとつの部屋に入れるの。それで上手くいかなかったら別の人と~って感じ?絶対運命の番も見つかるよ~」
…僕怖い。
そんなの嫌だ…。
僕の運命の番分かってるもん。
司さんだもん。
僕には匂いがよくわかんないけど司さんは番独特のあまーい匂いがしてるって言ってたもん。
「却下。Ωだってお前みたいなやつばっかりじゃないの。それに金かかるしそんな施設作って何になるの?ただの犯罪が増えるだけじゃん」
わわわ…夏が喧嘩しそうだ。
えっと…ここには食べものないし…。
「…それよりΩの匂いやらαの匂いとかフェロモンの匂いを消す機械が必要だと思うけど?実用的だしΩだって周りに気兼ねなく学校生活や仕事が出来るわけだしαは無駄な虫がよってこなくなる。一石二鳥でしょ」
「…僕も…藤沢のα様に賛成」
「僕もそれあったないいのにな。それなら樹くんが困らないもんっ!!」
「柚琉様、私は困ってなど…」
「僕の発情期の時いつもそばにいてくれるもん。辛いよね?父さんにそんな機械作れないか頼んでみるっ!!」
「あ、それいいね。父さんなら絶対やってくれるしΩ製品も増えるしウィンウィンの関係だよね」
うぃんうぃんってなぁに?
「あー…えっとね…両方が得するって意味だよ」
「なるほどっ!!」
うぃんうぃん覚えたっ!!
「僕の見せ場が…」
…んにゅ?
香くん、討論は見せ場ってないよ?
言葉でいっぱい戦うんだよ~。
前にそうやって翔兄さんが言ってた!!
だから国語いっぱい勉強して話し方の練習すると討論でも上手く立ち回れるって!!
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