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番外編
お酒 柚9歳の頃
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注意!!
未成年の飲酒表現があります。
未成年の飲酒ダメ絶対。
夕食後…
「柚と夏には子供シャンパンね」
「ありがと~」
「…こどもしゃんぱん?」
「お酒に似せて作ったジュースだよ。ただのシュワシュワのりんごジュースだから柚でも飲めると思うよ」
しゅわしゅわ…。
僕はちょっとだけグラスの中身を口に入れてみた。
「ぴりぴりする…でも美味しい」
「そう。よかった」
「父さんはワインだろ?」
「雫も飲む?」
「今日は飲みたい気分だわ~私も同じのちょうだい」
「りょーかい。…俺がなんでバーテンやってんだか。一応未成年なんだけど」
翔兄さんは新しくグラスに何かを注ぐと父さんと母さんに渡した。
あ!!
あっちぶどうジュースだ!!
僕も飲むっ!!
「兄さんっ!!僕も!!僕もちょーだい!!」
「これは柚はダメだ。あっちのジュース飲んでような」
「むぅ…」
僕も飲みたいのに…。
僕はとぼとぼと夏のいるソファーの方へ歩いていった。
「柚~さっきね、料理人の人がねお菓子持ってきてくれたんだよ~食べよ?」
「うん!!」
…ん?
…チーズと…枝豆?
「おつまみみたいだね~でもこれお菓子なんだって。このチーズはカリカリに焼いたヤツで枝豆に見えるのは枝豆を練りこんだ生地で作ったあられだって」
「美味しそう…」
はむっ。
んにゅ、しょっぱい!!
ジュースっ!!
「ぷはっ…しょっぱい…」
「だって柚お塩多いところ食べたもん。こっち食べな?」
「ありがとう…」
夏は比較的塩の少ないところを僕の方へ寄せた。
「家族全員でこんなふうにゆっくり出来るのも久しぶりだね。父さんはすぐ仕事に行っちゃうし母さんは部屋から出ないし」
「仕方ないじゃない。出れない状態にされるんだもの…」
「…雫は僕といるとすぐに発情するし据え膳食わぬは男の恥って教えられたし」
「食べなくてもいい据え膳もあるのっ!!」
にゅ?
父さんと母さん喧嘩してる?
「喧嘩めっ!!」
僕は2人の間に入った。
あ、さっきのぶどうジュースまだあった。
机に置いてあったグラスを発見して手に取った。
「ちょ、父さん母さん!!柚が!!」
「柚!!それは飲んじゃだめ!!」
ごくり。
…にゅ?
にがぁい…。
「美味しくにゃい…」
「柚、べーしなさい。ほら」
「にゅー!!」
「柚、じゃあお水いっぱい飲もう!!お口開けて」
「やらぁ!!」
僕は慌てて夏の方に逃げた。
えへ…ふわふわしゅりゅぅ…。
「…柚…お酒の匂いする。飲んじゃったの?」
「にゅー?ぶどうジュースらよぉ~」
「…ワインだね。全くこのいたずらっ子は…」
直人兄さんは僕を抱き上げると自分の肩に僕の頭を乗せた。
「今日は早くねんねだね」
「やぁー!!まだジュースのむのぉ!!じゅーしゅー!!」
「…呂律回んなくなってきてる」
「柚…アルコールまわるの早過ぎない?」
「…成人しても家以外では飲酒禁止だな」
「そうね…こんな無防備の状態じゃ襲われるわ」
にゅー!!
ジュースあった!!
僕は机に手を伸ばしたが兄さんに阻まれた。
「だーめ。悪い子はもうねんねの時間です」
「ゆずわりゅいこじゃにゃいもん!!いーこらもん!!」
「いたずらしちゃうのは悪いこの証拠だよ。いい子はダメって言われたことはしません」
にゃ!?
僕悪い子…?
兄さんは悪い子きりゃい…?
「ふぇ…うぇぇぇん!!」
「よしよし。…今度はどうしたの」
「ひっく…にいしゃ…わりゅいこきりゃ…?」
「柚だから嫌いじゃないよ。でもいい子になって欲しいな」
「柚は小さい時からいたずら好きだったからな。でも今回のいたずらは2度としちゃダメだ。分かったな?」
にゅ…。
…悪い子やら。
いーこなる。
~翔視点~
「えぐっ…にゃ…ふぁぁ…」
「泣いたら眠くなってきちゃったかな。父さん、母さん。ちょっと柚を寝かしつけてくるよ」
「夏も寝るぅ…」
「じゃあ夏は俺と行こうな」
「2人のことよろしくね」
「まだ飲む気かよ…」
「酔ってきた雫可愛いから」
「ふにゃぁ…?まらまら飲むわよぉ…ウォッカ持ってきにゃしゃーい!!」
「…酔い潰させるなよ」
「別の方法で潰すから大丈夫」
俺は夏を抱き上げて2階へと向かった。
…明日は母さんいないな。
「…ふぁ」
「眠いか?部屋までもう少しだからな」
「柚は…?」
「先に行ってるから」
「…お着替えしたら…寝る…」
部屋に着くと夏は一人でノロノロと着替え出した。
「手伝ってやるから」
「いい…夏お兄ちゃんだもん…1人で出来るよ」
…そうはいっても…。
ボタンかけ違えてるし片方に両足突っ込んでるし。
俺は今にも倒れそうな夏を自分にもたれさせて間違っていたところを直した。
「…それじゃおやすみ。夏」
ベッドに寝かせ、額にキスをすると夏も頬にキスを返してきた。
「おやすみなさい…兄さん」
夏は柚を抱き寄せると目を閉じた。
…2人はくっついて寝るの好きだよな。
胎内の時からの姿勢だからか?
未成年の飲酒表現があります。
未成年の飲酒ダメ絶対。
夕食後…
「柚と夏には子供シャンパンね」
「ありがと~」
「…こどもしゃんぱん?」
「お酒に似せて作ったジュースだよ。ただのシュワシュワのりんごジュースだから柚でも飲めると思うよ」
しゅわしゅわ…。
僕はちょっとだけグラスの中身を口に入れてみた。
「ぴりぴりする…でも美味しい」
「そう。よかった」
「父さんはワインだろ?」
「雫も飲む?」
「今日は飲みたい気分だわ~私も同じのちょうだい」
「りょーかい。…俺がなんでバーテンやってんだか。一応未成年なんだけど」
翔兄さんは新しくグラスに何かを注ぐと父さんと母さんに渡した。
あ!!
あっちぶどうジュースだ!!
僕も飲むっ!!
「兄さんっ!!僕も!!僕もちょーだい!!」
「これは柚はダメだ。あっちのジュース飲んでような」
「むぅ…」
僕も飲みたいのに…。
僕はとぼとぼと夏のいるソファーの方へ歩いていった。
「柚~さっきね、料理人の人がねお菓子持ってきてくれたんだよ~食べよ?」
「うん!!」
…ん?
…チーズと…枝豆?
「おつまみみたいだね~でもこれお菓子なんだって。このチーズはカリカリに焼いたヤツで枝豆に見えるのは枝豆を練りこんだ生地で作ったあられだって」
「美味しそう…」
はむっ。
んにゅ、しょっぱい!!
ジュースっ!!
「ぷはっ…しょっぱい…」
「だって柚お塩多いところ食べたもん。こっち食べな?」
「ありがとう…」
夏は比較的塩の少ないところを僕の方へ寄せた。
「家族全員でこんなふうにゆっくり出来るのも久しぶりだね。父さんはすぐ仕事に行っちゃうし母さんは部屋から出ないし」
「仕方ないじゃない。出れない状態にされるんだもの…」
「…雫は僕といるとすぐに発情するし据え膳食わぬは男の恥って教えられたし」
「食べなくてもいい据え膳もあるのっ!!」
にゅ?
父さんと母さん喧嘩してる?
「喧嘩めっ!!」
僕は2人の間に入った。
あ、さっきのぶどうジュースまだあった。
机に置いてあったグラスを発見して手に取った。
「ちょ、父さん母さん!!柚が!!」
「柚!!それは飲んじゃだめ!!」
ごくり。
…にゅ?
にがぁい…。
「美味しくにゃい…」
「柚、べーしなさい。ほら」
「にゅー!!」
「柚、じゃあお水いっぱい飲もう!!お口開けて」
「やらぁ!!」
僕は慌てて夏の方に逃げた。
えへ…ふわふわしゅりゅぅ…。
「…柚…お酒の匂いする。飲んじゃったの?」
「にゅー?ぶどうジュースらよぉ~」
「…ワインだね。全くこのいたずらっ子は…」
直人兄さんは僕を抱き上げると自分の肩に僕の頭を乗せた。
「今日は早くねんねだね」
「やぁー!!まだジュースのむのぉ!!じゅーしゅー!!」
「…呂律回んなくなってきてる」
「柚…アルコールまわるの早過ぎない?」
「…成人しても家以外では飲酒禁止だな」
「そうね…こんな無防備の状態じゃ襲われるわ」
にゅー!!
ジュースあった!!
僕は机に手を伸ばしたが兄さんに阻まれた。
「だーめ。悪い子はもうねんねの時間です」
「ゆずわりゅいこじゃにゃいもん!!いーこらもん!!」
「いたずらしちゃうのは悪いこの証拠だよ。いい子はダメって言われたことはしません」
にゃ!?
僕悪い子…?
兄さんは悪い子きりゃい…?
「ふぇ…うぇぇぇん!!」
「よしよし。…今度はどうしたの」
「ひっく…にいしゃ…わりゅいこきりゃ…?」
「柚だから嫌いじゃないよ。でもいい子になって欲しいな」
「柚は小さい時からいたずら好きだったからな。でも今回のいたずらは2度としちゃダメだ。分かったな?」
にゅ…。
…悪い子やら。
いーこなる。
~翔視点~
「えぐっ…にゃ…ふぁぁ…」
「泣いたら眠くなってきちゃったかな。父さん、母さん。ちょっと柚を寝かしつけてくるよ」
「夏も寝るぅ…」
「じゃあ夏は俺と行こうな」
「2人のことよろしくね」
「まだ飲む気かよ…」
「酔ってきた雫可愛いから」
「ふにゃぁ…?まらまら飲むわよぉ…ウォッカ持ってきにゃしゃーい!!」
「…酔い潰させるなよ」
「別の方法で潰すから大丈夫」
俺は夏を抱き上げて2階へと向かった。
…明日は母さんいないな。
「…ふぁ」
「眠いか?部屋までもう少しだからな」
「柚は…?」
「先に行ってるから」
「…お着替えしたら…寝る…」
部屋に着くと夏は一人でノロノロと着替え出した。
「手伝ってやるから」
「いい…夏お兄ちゃんだもん…1人で出来るよ」
…そうはいっても…。
ボタンかけ違えてるし片方に両足突っ込んでるし。
俺は今にも倒れそうな夏を自分にもたれさせて間違っていたところを直した。
「…それじゃおやすみ。夏」
ベッドに寝かせ、額にキスをすると夏も頬にキスを返してきた。
「おやすみなさい…兄さん」
夏は柚を抱き寄せると目を閉じた。
…2人はくっついて寝るの好きだよな。
胎内の時からの姿勢だからか?
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