普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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高校生編

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「…むにゃ」
むにゃむにゃ…すぴー。
「柚琉様。起きてください。おうちに着きましたよ」
「ふぇ…?」
どうやら僕は車の中で眠っていたみたいだ。
「ふぁぁ…体痛い…」
「マッサージでもしましょうか?」
「それはやだっ!!またふにゅうってなっちゃう!!溶けちゃう!!」
てとてと玄関の方へ歩いていくと…
「あっ!!司さんだー!!」
「ちっ」
んにゃ?
樹くん今舌打ちした?
僕は司さんに駆け寄って抱きついた。
チョコレートの匂いだぁ…。
「柚琉。大きく…はなってないな。あんまり変わってねぇんじゃねぇか?」
「むぅ!!失礼なっ!!ちゃんと伸びたもん!!」
「何センチ?」
「4センチっ!!」
「…」
無言で頭ぽんぽんされた。
…なんかムカつく…。
僕はちっちゃくないっ!!
「いえ。柚琉様は他の方と比べると小さい方かと」
「にゃぁー!?ぎゅうにゅっ!!牛乳飲まなきゃっ!!」
「いちごミルクでもお出ししましょうか?」
「にゅっ!!」
「それにはおうちの中に入ってもらわないと」
僕は司さんの手を握っておうちに入った。
「ただいまっ!!」
「お邪魔します」
「ただ今戻りました。…邪魔なやつと一緒に」
樹くんの小声で言った言葉聞こえないよー。
なんて言ったんだろう…。
「さぁ柚琉様。座ってください」
僕は玄関に置かれた椅子に座った。
…だって靴脱げないんだもん。
紐靴にしたら毎回絡ませちゃうんだもん。
「はい。出来ましたよ」
「ありがとっ!!司さん行こっ!!」
僕のお部屋に案内してあげるっ!!
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