普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢…うぅ｣
ドキドキしてきたぁ…｡
テストの日､車の中で僕は夏に抱きついた｡
｢大丈夫？柚なら出来るよ｡最近夏よりも点数取れるようになったって兄さんが言ってたよ？｣
｢英語だけ自信ないのぉ…｣
レオンにも協力してもらったのに全然わかんないし｡
テレビ電話で毎日簡単な英語だけで会話しようと頑張ってたのに｡
｢大丈夫､大丈夫だよ｡遅刻するとか来ないとかそんなふうなのをやらかさなければ大体は進学できるから｣
…僕…向こう行って体調崩したりしないかな｡
念の為一週間前から早寝早起きと野菜いっぱい食べてたんだけど…｡
｢柚琉様｡気にすることはありません｡学校側も柚琉様の体の弱さは考慮していますから｡いざとなれば後日にまたやり直すだけです｣
｢…うん｣
頑張るけど……お熱出ないよね？
神様お願いだよ？
今日だけはお熱ダメっ!!
お腹痛くなるのも頭が痛くなるのも!!
気持ち悪くなるのも!!
…なんて頼んでも多分見てないよね｡
お仕事嫌いって言ってたし。
｢柚？学校着いたよ？｣
｢ぴゃっ！？｣
…もう着いちゃった｡
僕は夏と手を繋いで車から降りた｡
怖いんだもん…｡
最近ね､人の視線が怖いの。
お外出るといつもそうなの｡
お家の中では大丈夫なんだけどお外はダメ｡