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中学生編

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柚琉視点

「…ぐぬぬ」
入院前にたくさん検査したはずなのにまた検査された…。
「大人しくするって言ってたのはつい数分前なのに…逃げ出したら日程早めるからね?」
「僕そんなに悪いの?」
「…聞いてないの?」
こくっと頷いた。
「心臓が小さいってのは前にも伝えたよね?正確に言うと、柚琉くんの心臓は4歳の時に成長をやめたんだよ」
「…内臓も成長放棄してる…僕もう伸びないのかな…」
「…そっちはわからないな。だからその心臓を2歳の時に取り出して培養して育ててた人工の心臓と入れ替えるんだよ」
「じんこーのしんぞー?」
「柚琉くんの心臓の細胞から作ったから拒絶反応は99%起きないから安心してね」
「…残りの1%は?」
「稀にいる特別な人ね。拒絶反応というか…取り出した細胞が育たないの。細胞が薬自体を拒絶するんだよ」
「…じゃあ僕は大丈夫…?」
「だね」
僕は部屋に戻されてベッドにぽすんと腰掛けた。
「…樹くんどっか行っちゃうし母さんはお見舞いにも来てくれない…」
「樹くんは屋敷に必要なものを取りに行ったんだよ。着替えとか柚琉くんのおもちゃとか。今日は午後から夏羽くんが来るらしいから」
夏が!?
何して遊ぼうっ!!
お絵かき?
パズル?
それともスマホゲーム?
「急に生き生きしだしたよ…こうみると異常なんて何にもない健康的な子供なんだけどな」
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感想 530

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