普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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中学生編

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樹視点

柚琉様にはここで寝るように言われたけど…寝られるわけがないっ!!
柚琉様が眠ったのを確認してから僕はベッドを抜け出した。
僕の代わりにぬいぐるみを腕の間から差し込んでおいたから多分バレない。
そっとドアを閉めて時計を確認。
現在午前1:30。
そろそろ寝ないとさすがの僕でも明日(今日)に響くな…。
「…使用人棟戻って寝よう」
柚琉様がいなくなってたから探しに来たつもりだったんだけど。
まさかその柚琉様が自分で部屋に戻ってこられるとは…。
ガチャリと僕の部屋のドアを開けると睦樹がまだ起きていた。
「睦樹?寝ないの?」
「樹…いや、俺里から呼び戻されそうでさ…ここに残るか里に戻るか決めないといけなくなったんだ」
「そう…なんだ」
睦樹とは生まれてからずっと一緒だった。
夏羽様と柚琉様のように。
「樹にも来てたけど樹は行かねぇだろ?」
「うん…」
「なんだよ。行って欲しくないならそう言えよ。お前は昔から自分の望みを口に出さないんだから…」
「…」
僕…行ってほしくないって思ってる?
里に戻れってことは1人前として認めてもらえたってことなのに。
里に戻って教育係になる許可を得たのに…。
「…まぁ俺は戻らないけどな」
「え?どうして?睦樹…あんなに俺も師匠みたいになるって言ってたのに」
「こんな状態のお前を放って帰れるかよ。帰る時は一緒にな?」
「うん…ありがと…」
「泣くなよ」
「泣いてないっ!!もう寝るから!!」
僕は部屋着に着替えてベッドに潜り込んだ。
…睦樹…一緒にって。
ふふ…。
「笑ってないで寝ろ」
「分かってるよ」
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