普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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中学生編

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「「「「「「かんぱーい!!」」」」」」
僕達はグラスを合わせた。
…僕だけ持ち手付きのコップです。
「まさか柚のが早いとはね」
「…中1か。俺もその時ぐらいだったな」
「僕は小6だったな」
「…夏ももうすぐだよね!?お兄ちゃんなのに柚よりも遅いんだけど!?」
「大丈夫。焦ることは無いわ。…母さんは中3だったから」
「ほぇ…」
みんな全然違うんだね。
「…柚、お赤飯嫌い?」
「お豆パサパサやだ…」
「…全然大丈夫だと思うけどな」
「むぅ…」
もちもちのご飯は美味しいんだけどお豆は嫌なんだよね。
「久しぶりにみんなで集まるのが柚関連だとはね」
「俺は本家についてのことなら集まるつもりだったんだけどな。連絡受けて慌てて帰ってきたんだ」
「兄さんあとでだっこ!!」
「はいはい」
「翔が久しぶりに帰ってくると柚は途端に甘えん坊になるよね」
「いいじゃないの。あーんもだっこもなでなでもさせてくれるし」
「あ~…だね。滅多にないことだし」
…む。
僕からかわれてるの?
もういいっ!!
だっこねだらないもん!!
「だっこしないっ!!」
「えぇ!?なんで~柚、夏とぎゅーは?」
「しないっ!!」
「なんでぇ!!」
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