普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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中学生編

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「柚の迷子になっちゃう癖、どうやったら治るかしらね」
「矢印の張り紙したら~?」
「それいいわね。それなら柚でも見れるでしょう?」
「うん!!」


翌日から僕の目線の高さの壁にたくさんの矢印が貼られた。
黄緑色は直人兄さんの部屋へ。
黄色は夏の部屋へ。
水色は僕の部屋へ。
薄紫色は父さんと母さんの部屋へ。
青色は書斎。
赤色はリビング。
黒色は玄関。
全部行き先を色と文字で表してある。
「ありがとう」
「柚がもう2度といなくならないためよ」
…その節は本当にごめんなさい。
「柚、試しに1人で自分の部屋へ行ってきなさい」
「うん!!」
えっと…水色が僕の色だから…。
水色の矢印の向く方向に行けばいいっ!!


「ついた~!!」
「おめでとうございます。今日は2つのお祝いをしなければなりませんね」
「こっちはお祝いしなくていいのー!!」
「そうですか」
むぅ…。
これでちゃんと迷子にならないもん。
スマホも持っ……スマホどこ?
「樹くん…僕のスマホどこ?」
「知りませんよ?…落としたんですか?」
「…さっきまでポケットに入れてたのに」
「探しましょうか」
うん…。
壊れてないよね?
大丈夫だよね?
というか僕どこで落としたの?
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