普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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中学生編

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カラカラカラ。
「柚は青に左手ね」
「左手っ!!」
ペタッと近くにあった青色の丸に手をついた。
カラカラカラ。
「夏は右手、赤よ」
「はーい」
…これ簡単だね。
「柚、右足黄色よ」
「はーい」
……あれ?
これ…すっごい足開くことにならない?
左足…どこになるんだろ。
カラカラカラ。
「夏、左手青よ」
「よかった~近い」
夏ずるい。
カラカラカラ。
「柚、緑に右手」
「…へ」
ツイスターゲームのシートの色順。
上から青、赤、緑、黄色(本物がどんなのかは知りません。名前と遊び方ぐらいしか聞いたことないんで)
…僕は左手を青に、右足を黄色につけている。
えーっと…ギリギリ届いた。
カラカラカラ。
「夏、黄色に左足ね」
「よっと。あ、柚ごめん」
「ふぇ!?」
夏がだんだん近くなってきた。
カラカラカラ。
「柚、青に左足よ」
1番遠いところ!?
僕は頑張って足を伸ばして耐えた。
カラカラカラ。
「夏は…右足を赤よ」
「なんか変にクロスした!!」
夏は足をクロスさせて両手をついた。
う…ちょっと僕もう腕も足も限界。
べちょっとその場に倒れた。
「柚の負けね。柚は腕の筋力もほとんどないからダメだったのかしら」
…これ僕圧倒的に不利だよ。
「ふにゅぅ…負けたぁ…」
「ふふ。お疲れ様」
「おやつ食べる?」
「チョコレート!!」
「柚は司がいるとチョコレート食べたがるね…虫歯気をつけないと」
「んぐんぐ」
「むぐむぐ」
美味しい…。
歯磨きはあとでちゃんとするもん。
スースーしない歯磨き粉でっ!!
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