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中学生編

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「なんで柚はそんなに絢華学園に行きたいの?」
「蛍くんがいるから」
「じゃあそのお友達がいるなら柚はだーれもついて行かなくてもいいんだね?」
「…無理。僕1人じゃなんにも出来ないもん」
ボタンはまだ時間かかるしネクタイなんて締め方も知らない。
「ほらね。父さんも樹が一緒に行けるところ探してあげるから。…柚は内部進学は嫌なんだよね?」
「多分ついていけなくなっちゃうもん」
「…まぁ最近の成績落ちてきたしね」
ふぇ!?
…僕頑張ったのに。
「でもテストはいつも2位だよね?」
「夏に勝てなくなっちゃったもん」
「…この順位なら先生達は内部進学させたがると思うけどな」
「…そうなの?」
…僕授業ついていけないよ?
毎日帰ってからもお勉強しなきゃいけなくなるもん。
「そんなに心配なら家庭教師を雇えばいいし。…あ、適任のやつ普通に居るじゃん」
「だぁれ?」
「フランス料理担当の鈴木すずきだよ。柚と同じ学校で大学までずっと首席だったんだ」
「すごいっ!!…でもお仕事の邪魔にならない?」
「大丈夫。特別手当出すし調理の方は他にも出来る人いるから分担できるよ」
…それなら僕でも内部進学できるかも?
でも今から中学のお勉強頑張らなきゃっ!!
成績元に戻すっ!!
「柚~?ちなみに下がったの体育ね」
「う…」
仕方ないでしょ…。
実技は出来ないし保健体育は知らないし。
となると実技でやることを紙で覚えるしかないんだもん。
ペーパーテストだけいつも半分は点数取れたよっ!!
保健体育は今お勉強中。
……顔真っ赤になっちゃうけど。
お熱も出ちゃうけど。
でも頑張らなきゃ…。
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