普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢ふぇ…？｣
皆さん､柚琉です｡
ここはどこでしょうか…｡



数時間前…
｢柚､本当に一緒に寝なくて大丈夫？｣
｢だいじょーぶ!!薬効いてきたしいーの!!｣
｢柚…夏もだめ？｣
｢夏なら…いいよ!!｣
久しぶりに一緒に寝れる!!
僕達は一緒にベッドに上がった｡
｢それじゃあおやすみ｡夜更かししちゃダメだよ？｣
｢｢はぁい｣｣
直人兄さんは電気を消して天蓋を下ろして行った｡
｢おやすみ､柚｣
｢おやすみ､夏｣


｢ん…｣
夜中になんとなく目が覚めた｡
｢…ちょっと歩けば…疲れて寝れるかな｣
昼間あれだけ寝てたから寝れないだけだろうし｡
僕はぬいぐるみを抱えてベッドから抜け出した｡


で､冒頭に戻る｡
気がついたらここにいたの｡
｢…どこだろう…｣
ふわふわの布製の靴があるから足が痛いなんて事は無いけど…｡
いつも外に出る時はおうちのすぐそばだから分かるけど…ウトウトしながら歩いてたからよくわかんないや｡
僕はなんだか急に怖くなってきてぬいぐるみを抱きしめた｡
｢スマホ置いてきちゃった…樹くん見つけてくれるかな｣
いつも見つけてくれるし…大丈夫だよね？
ストンとその場に座り込むと前に嗅いだことのあるあの甘い匂いがした｡
チョコの匂いだ…｡
前に嗅いだの旅行の時だっけ…？
チョコレート屋さんあるのかな…｡
行ってみたいな…｡
さすがに疲れが溜まっていたのか瞼が重くなってきた｡
ちょっと眠ってからあとのこと考えよう…｡