普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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中学生編

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「夏!!柚!!どこにいるの!!」
下から兄さんの声が聞こえた。
「くふふ。全然気づいてないね」
「こんなところあったんだね」
「ね~。…でもここ暗くてほこりっぽい…こほっ」
「ランプないかな。探してくる」
夏は僕に自分の上着を羽織らせて奥へ行ってしまった。
…おいていかれちゃった。
「…うぅ…喘息やっと治ったのに…またなりそう」
なるべくほこりを吸い込まなければいいのかな。
僕はハンカチを口に当てて吸い込まないようにした。
ふぅ…ちょっと落ち着いた?
「柚~ランタンあった。…どうしたの?」
「ほこり…」
「ほこり吸い込んじゃったの?大丈夫?降りて薬探してこようか?」
「…大丈夫…今降りたら怒られる」
「…だね。兄さんから逃げちゃったし、夏も怒られるかも…」
2人でコロンと横になった。
「…どうする?」
「大騒ぎになってきたら降りる…」
「…それまでちょっとお昼寝するの?」
「うん…」
「…夏もちょっと寝る…」
僕達は身を寄せ合い、手を繋いだ。
「おやすみ、夏」
「おやすみ、柚」
夏と一緒ならここもちょっと怖いけど寝られるもん。
暗くてほこりっぽくてちょっと怖いだけだもん。
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