普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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中学生編

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「…くぁぁ…」
「柚もう眠いの?もう遊べない?」
「もう22時だし仕方ないよ。父さん、夏と柚を部屋に届けたら僕も自室に行くから」
「あぁ。僕はまだ父さんと話すことがあるから先に寝ていて。明日の夜にはここを出るからしっかり休むんだよ」
「俺もここに残る」
「分かってるよ。おやすみ」
明日…明日までなのか。
まぁ長かったよね。
1ヶ月ぐらいはいた?
直人兄さんは僕を抱き上げた。
「柚ははしゃぎ過ぎちゃったね。熱は出なかったけど…日本に帰ったら出ちゃうかな。一応家の方にも連絡しておくか」
「…かえるの…?」
「帰るの。明日ね。だから今日はしっかり眠って体力回復させておくんだよ?夏、夜更かししちゃいけないからね」
「はぁい。柚と一緒にお昼寝もすればいいでしょ?」
兄さんは部屋に辿り着くと僕達をベッドに寝かせ、タオルケットをかけた。
暑いもん。
「おやすみ、夏、柚」
「おやすみなさい。直人兄さん」
「おやす…み…」
もう僕瞼が重くって…寝ていいかな。
必死に抗っていると夏にぎゅっとされた。
「寝ていいよ。柚のことは夏が守ってあげる。夢の中でも絶対助けに行くからね」
「…あくむ…みないもん」
「もし見たらの話だよ。電気消すね」
リモコンで電気を消すと夏はおでこを合わせた。
「柚がいい夢見られますように…っておねがい届くかな」
「…とど…く………すぅ…すぅ」
「あはは。もう寝ちゃった。…おやすみ夏の可愛い柚」
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