普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢睦樹ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!｣
｢はい｡こちらに｣
｢不審者｡捕まえておいて｣
｢え…あの…夏羽様｣
｢何？柚に絡んでた｡不審者以外何があるの？｣
｢…藤沢一族の1人である､レオンハルト･カーリル･藤沢様です｣
｢…レオンハルト？外国の人？｣
夏､ごめん｡
僕さっきから全く理解できない｡
知恵熱出して倒れてもいい？
｢Nice to meet you｣
｢仲良くする気なんてない｣
凄いっ!!
夏聞き取れてる!!
｢夏､分かるの？｣
｢慣れてないから集中すれば｡慣れれば別にどうってことないよ｣
｢僕…わかんない｣
｢とりあえず屋敷に戻ろう？…その人が藤沢だとか知らないけど柚に関わらないよう言っておいて｣
｢はい｣
夏はその場に睦樹くんだけを残し僕に上着を着せて屋敷の方へと歩きだした｡
もちろん足にはサンダルだよ？
…砂浜踏んでみたかった｡
樹くんが『火傷するからダメです』だって｡
そんなに熱くないと思うんだけどな…｡
｢…柚､知らない人に話しかけられたら？｣
｢逃げるっ!!｣
｢さっき逃げなかったよね？夏が来なかったらどうするつもりだったの？｣
｢え…だってあそこプライベートビーチで周りからは侵入不可能で監視カメラだらけで24時間監視付きなんでしょ…？なら危ない人なら警備の人来てくれるし誰も来ないなら関係者の人かなって…｣
｢使用人に狙われる人もいるんだから柚は家族以外の前で知らない人と話しちゃだめ!!｣
えぇ～…｡
…あの人に手伝ってもらえばもうちょっと僕は英語頑張れる気がしたのに…｡