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中学生編

番外編 猫の日っ!!(2月5日)

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「柚。これでいいの?」
「いーの!!」
「…本当にこれで外に出るの?ねぇ本当に出るの?」
「出ないよ?お家の中だけ~」
僕はリンと鈴を鳴らした。
今日の僕は猫さんなのですっ!!
何故かって?
2月5日は猫の日だからっ!!
…本当は2月2日もにゃーにゃーの日なんだけど…ちょっと準備が間に合わなかったの。
「柚猫さん。どこ行く気?」
「んにゃ~どこも行かない。おうちでまったりするの」
「もうすぐ皆来ると思うよ?」
じゃあここにいるっ!!
僕はリビングのソファーにちょこんと座った。
えへん。
僕はお猫様だぞ。
おやつをけんじょーするのだー!!
「おはよう。直人、ゆ……」
あ、父さんだ。
固まっちゃった?
「見て見て!!猫さんっ!!」
「…可愛い…けどなんで?新商品のやつまで付けてるし…」
そうなの。
このお耳と尻尾はね、藤沢の玩具のグループの開発したものなの。
僕の気持ちに合わせて動くんだって~。
「柚、2月5日は猫の日だからってネコになってるんだよ。翔兄さんにも写真送ったからそろそろ来るんじゃないかな」
「柚はみんなを集めて何がしたいの?」
…何が?
「…みんなに見せるため?」
「…お外出ないでね。今日はお外遊び禁止」
「えぇ!?夏とブランコやりたかったのに…」
「引っ掛けると危ないでしょ?(尻尾引っ掛けそうだし不審者も引っ掛けてきそう)」
耳も尻尾もへにょんと下がった。
「それにこの洋服どうしたの?」
「樹くんに作ってもらった!!」
ふわふわ猫さん部屋着バージョンっ!!
パジャマもあるんだよ~。
…でも樹くんね、僕に白猫さんしか作ってくれないの。
夏の分もお願いしたら夏は黒猫さんだって。
なんで?
「みんなおはよ………柚可愛いっ!!」
夏は僕を見た瞬間に飛びついてきた。
「柚、どうしてこんな格好してるの?夏へのご褒美?昨日勉強頑張ったから?」
「にゃ、違うよ。猫の日なの」
「…ねぇ柚知ってる?2月3日は兄さんの日なんだよ?」
ふぇ!?
それ知らないっ!!
(前世の)女の子達から聞いてないっ!!
過ぎちゃったよォ…。
「来年は兄さんの日もやろうねっ!!」
「うん!!」
目指せ、行事ごと全制覇っ!!
「ただいま!!柚は!?」
あ、翔兄さん来た~。
「…あら、おかえりなさい」
母さんも来たー!!
僕は翔兄さんに飛びついた。
「柚、可愛いな」
「まぁ!!柚猫さんね」
「僕はお猫様だぞっ!!お菓子をけんじょーするのだー!!」
「ふふ。お猫様。キャラメルでもいいのかしら?」
「うん!!お礼のぎゅー!!」
僕は母さんにぎゅーをしてついでに頬にちゅっとキスをした。
「お礼のキスっ!!夏が教えてくれたの」
「「「夏!!」」」
「だって柚からキスしてもらいたかったんだもん!!」
…ふにゃ?
何か悪い事あったの?
尻尾が?の形に曲がった。
わぁ。
この尻尾色んな形になるっ!!
面白いっ!!
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