普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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中学生編

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「…で…できた…」
うぅ…手痺れた…。
「柚、手痛いの?」
「痺れた…」
「大丈夫?」
「…時間経てば治ると思う」
ぐぅぅぅと言う音が僕と夏から同時に聞こえた。
「えへ。お腹すいちゃった。何か食べに行こう」
「うん」
僕ね、おやつ食べたい。
でも今何時なんだろう。
おやつ食べるの許してくれるかな…。
「夏ね~色々食べたいっ!!」
「僕はおやつ食べたい」
「あるといいね~」
「ね~」
というか夏はどこに向かってるの?
僕は完全に夏についていってるだけなんだけど…。
「夏、どこ行くの?」
「皆でご飯食べたところあるでしょ?そこに行くの」
「厨房じゃないの?」
「そっちは入っちゃダメなんだって」
へぇ…。
おうちでは僕、暇になるといつも行ってたのに。
みんなね、優しく迎え入れてくれるんだよ。
厨房はいつも色んな匂いがして好きな場所なの。
でも辛い匂いする時は嫌い。
麻婆豆腐とか中華作ってる時はいつもそうなの。
僕と母さんの分は甘口で出してくれるけど他の人は皆辛口なんだって。
よく食べれるよね…。
前世でも辛口なんて食べたことないもん。
父さんも母さんも辛いの苦手だったからおうちでは出てくるはずないし。
給食に苦手なものがあると周りの女の子が食べてくれたの。(何故か僕席替えしても前後左右、斜めまで女の子に囲まれてたんだよね)
ピーマンとか玉ねぎとかグリンピースも嫌い。
「柚~おいてくよ?」
「待ってぇ!!」
僕絶対迷子になるっ!!
だからおいていかないでぇ!!
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