普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢｢できたー!!｣｣
…でもいつも思うけど僕達2人で描いたのによく1枚の絵になるよね｡
｢これどこに飾る？｣
｢おじいちゃんにあげよ？ぬいぐるみいっぱい貰ったしお菓子ももらったもん｣
｢夏もゲームいっぱい貰った～｣
じゃあおじいちゃんにあげに行こうっ!!



｢おじいちゃん!!｣
｢おじい様!!｣
僕達は画用紙を広げてみせた｡
｢ほう？夏羽と柚琉が描いたのか？上手いな｣
｢｢これあげる!!｣｣
｢いいのか？｣
｢うん｣
｢だって夏達たくさん描くもん｡お部屋にもいっぱいあるから皆にあげてるの｣
昔の僕達のお部屋は僕達が描いた絵の保管場所になったからね～｡
｢これを額に入れて飾っておいてくれ｣
｢はい｣
ふぇ！？
額！？
額縁なんていらないよー!!
僕達の絵なんてただ楽しむために描いてるだけだもん!!
｢いつか夏羽と柚琉は画家になるのか？｣
｢｢画家？｣｣
あ～そういう道もあったね｡
｢どうする？｣
｢僕人前に出るのやだ…｣
｢じゃあ夏が皆の前に出て描くのは柚と2人でやる!!｣
それいいねっ!!
｢まぁ2人が自由に決めればいいんだよ｣
｢ねぇねぇ柚｡こんなの見つけた｣
夏が見せたのはサイトのページだった｡
なになに…絵を描いて応募すればいいの？
え？
団体も可？
｢…夏…もしかして｣
｢一緒に描いて応募しよ？テーマは花だって｣
｢…なら出来る｣
人間以外なら描けるからね～｡
人間はね…関節とか色々難しいからやだ｡
年相応の絵しか描けません｡