普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢…頭痛い｣
ガンガンする…しかも目眩もする…｡
誰だ…早起きは三文の徳って言った人…体調悪くなっちゃったよ｡
…多分これ知恵熱かな｡
悩みすぎちゃった…｡
｢…柚琉様､大丈夫ですか？｣
｢だいじょーぶじゃない………いつきくん！？っぅ…｣
飛び起きて､すぐにベッドに戻った｡
頭響いたぁ…｡
｢はい｡樹ですよ｡少し手続きに時間がかかってしまいました｣
｢…樹くん…来てくれたの…？｣
｢私の仕事は柚琉様のお世話ですよ？柚琉様のいるところに私がいなくてどうしますか｣
｢…そうだね｣
樹くんはいつもの首に当てる体温計で熱を測ると濡れタオルを額に置いてくれた｡
｢ふぅ…く…｣
｢辛いですよね｡お薬の用意してきますから少しだけ待っていてください｣
樹くんは知らないお部屋のはずなのにテキパキといつも通りに仕事をしていた｡
…考えるのやめよ｡
頭痛くなってきちゃう｡
僕は猫さんのぬいぐるみに顔を埋めた｡
｢慣れない土地で体調を崩してしまったのかもしれませんね｣
｢ううん…多分知恵熱…考えすぎ…｣
｢…分かるんですか？｣
｢いっぱい…悩んだから｣
｢なら今度は考えすぎないように誰かに相談しましょうか｡柚琉様｣
｢…ん｣
相談…できるかな｡
Ωについてなんて…そんな簡単に相談できないよ｡
あ､母さんならできるっ!!