普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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柚琉視点

凄いことを…聞いてしまった!!
え？
Ωは消される？
じゃあ創一叔父さんは？
創一叔父さんもΩだったよ？
実は僕は起きていたのだ｡
…兄さんにおろされた時に起きちゃった。
そっか…今日の会議そんなに重要だったのか｡
じゃあ…あの遊んでる時に睨まれたのは僕がΩだからか｡
まだ色々考えることあるのに……眠い｡
おじいちゃんのせいだ｡
おじいちゃんが早起きなんてさせるから…お昼寝いっぱいしなきゃ起きていられないじゃないか｡
｢……夏､柚を連れてどっか行く｣
｢無理でしょ｡藤沢の手はどこまででも伸びてくるから｣
｢…だよね｡どうしよう｣
｢夏は父さんと僕達が改革するのを待っててよ｡で､柚がいつも話してくれる創一叔父さんも解放してみせる｣
解放？
叔父さんは自分であそこにいるって言ってたよ？
ぐぅぅぅという音がちょうど静かになっていた部屋に響き渡った｡
やばっ!!
朝ごはんいっぱい食べたのに!!
｢…ふふ｡柚ったら寝てるのにお腹すいちゃったのかな｡起きたら何か食べれるように軽食用意しておこうか｣
｢夏もなんか食べる～｣
バタンと音がした｡
出て行ったかな…？
そーっと布団を持ち上げてみると1人の人と目が合った｡
え…まだ誰かいたの？
｢…闇に隠されなかったΩがどんなやつかって思ったんだけどな｡賢そうなやつだ｣
｢だ…誰？｣
｢蒼士あおい｡…柚琉の従兄弟にあたるな｣
｢従兄弟…？｣
…てことは…えっと…桃李叔父さんの息子？
多分創一叔父さんは違うよね｡
｢よろしくな｣
｢よろしく…お願いします｣
なんかこの人怖い…｡
あんまり関わらないようにしよう…｡