普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢…ぅ｣
…あれ？
僕眠っちゃってた？
｢…お腹すいた…｣
おやつから何も食べてないし｡
珍しく樹くんも何も置いておいてくれなかった…｡
いつもベッド横の机に何か置いてあるのに｡
｢…んぅ？｣
ここどこ？
そういや僕のお部屋じゃないぞ？
｢…外に出ればわかるかな｣
そう思い､ドアを開けてみると…｡
｢あれ？またお部屋？｣
廊下じゃないの？
どこかのお部屋に繋がっちゃった｡
｢…ホテル…かな？｣
前(前世)に数回泊まったことあるんだよね｡
こんな綺麗じゃなかったけど｡
ガチャとドアが開き､夏が現れた｡
｢あ､柚起きた｣
｢夏…ここどこ？｣
｢あのゲームセンターから1番近いホテルのスイートルーム｡柚､途中で寝ながら吐いちゃったから｣
そうなのか｡
今思えばこの服ぶかぶかだ｡
樹くんの用意したのじゃない｡
｢今着替え用意してるから待ってて｡これご飯とお水｣
｢…夏は食べないの？｣
｢夏は別にあるの～｣
…やっぱりね｡
｢よっと｣
ドサッ｡
｢相変わらず多いね…｣
｢これでも減ったんだよ～｣
…そうだね｡
大人10人分から8人分になったもんね｡
｢柚にこの食欲分けてあげれればいいのに｣
それは僕もすっごい願ってる!!