普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢にゃぁぁぁぁ!!猫さんなの!!｣
｢猫さん可愛いね｣
猫さんおにぎりっ!!
どうやって作ったのか分かんないけど立体的な猫さんおにぎりっ!!
｢むいむい｣
尻尾ならお顔が見えないから大丈夫｡
…あれ？
おかずがないよ？
｢おかずはみんなの分けてあげるから｣
｢柚も食べたいのあったら取ってね｣
おおー!!
今日はみんな色んなの食べてるー!!
夏はハンバーガーpart2｡
直人兄さんはラーメンと餃子｡
父さんはどこから持ってきたのかよくわかんない和食のお弁当｡
母さんは……牛丼とうな重とたこ焼き？
夏の大食いは母さんから遺伝したんだね｡
｢たこ焼きと餃子とポテト食べる｣
｢でしたらこれをお使いください｣
樹くんがリュックから僕のお皿を出した｡
プラスチック製のお皿｡
うさぎさんになってるんだよ～｡
お耳も入れれるんだよ～｡
…というか僕の背中のリュック､僕のものが入ってたんだ｡
｢うみゃぁぁ｡うまうま｣
これ美味しい｡
…でも餃子ってにんにくの匂いが…｡
あ､僕は餃子のタレ派だよ!!
ポン酢も可!!
…お酢はダメ｡
酸っぱいのやだ｡
｢で､猫さんの顔はいつ食べるのかな？｣
う…気づかれた｡
もう他に食べるものないし…｡
｢い､今食べるところだったもん!!｣
｢じゃあどうぞ？｣
うぅ…猫さんごめんなさいっ!!
僕は猫さんの顔部分をかじった｡
…後ろから｡