普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢…ふぅ｡パーティーって疲れるね…｣
｢夏はこれが初めてじゃないもん｡父さんについて行った時に何度か……あ｣
…何？
僕に内緒で…？
もう父さんなんて嫌いっ!!
僕はそっぽを向いた｡
｢ごめんって…だって柚インフルエンザになってたし…その後ノロウイルスにもかかっちゃってまたインフルエンザにかかってってずっと休んでたじゃん｣
…そうだよ｡
A型かかってノロウイルスかかってB型にかかって肺炎になって新型にかかったのっ!!
全部予防接種したのに!!
運のぱらめーたー上げたはずなのに!!
…悪運の方が上がってない？
それとも死んでないから大丈夫って思えばいい？
｢…ごめんね柚｡これからいっぱい一緒に遊び行こうね｣
｢ほんと！？遊園地と水族館と動物園とプール行きたいっ!!｣
｢父さんに相談してみるね｣
やった!!
その中でもね!!
遊園地と水族館が一体になった所行きたい!!
｢…あ､あった｡夏達のクラスここだよ｡1年A組｡やったね､2人とも最高クラスだよ｣
｢うん…｣
｢大丈夫だよ｣
夏は僕と手を繋いで教室に入った｡
｢夏の席はここ､柚は隣だよ｣
｢…ほんと？｣
｢本当｣
｢…突きとばされたり…しない？｣
｢しな……え待って｡されたことあるの？｣
…あこれ話してなかったんだった｡
｢秘密っ!!｣
｢…まぁ後で聞けばいっか｡樹達はこの横ね｣
｢｢かしこまりました｣｣
…教科書は樹くんが持ってるし筆箱も鞄も樹くんが持ってる｡
…あとは…ご飯は学食だしお財布も樹くんが管理してくれてるし…あれ？
僕…いつの間にか1人では生きられなくなってない？