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幼児編

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翔視点

風呂から戻ってきた柚はまた幼児化していた。
「えへへ~にいしゃーん」
「…樹。入浴剤入れたか?」
「いえ。…ですが匂いが残っていたようです。換気したんですが…」
「…原因は匂いだったのか」
まぁこれはこれで可愛いからありだな。
俺は柚の口におしゃぶりをはめて抱っこして下に降りた。
「おはよう。翔、柚」
「おはよう父さん」
「柚。よく寝れた?」
「あいっ!!」
「上手にお返事出来ました。偉いね」
父さんが柚の頭を撫でると柚は簡単に笑顔になった。
そういや昔から父さんに撫でられるのが好きだっけ。
…つか夏は?
「父さん、夏は?」
「まだ寝てるよ。いつも通りの時間に起きてくるんじゃないかな。夏と雫だけがこの騒ぎを知らないし」
昨日は母さんが夏の勉強を見てたからな。
…夏に知られたら取られそうだ。
「…ぅ」
「柚?どうした?」
急にぷるぷる震えだした。
「トイレじゃない?オムツは?」
「一応履かせてる」
「なら大丈夫か。柚、上手にしーしできるかな?」
「ぅにゅぅ…」
…なんだこれ可愛い。
ソファに座らせたら手をぎゅっと握って足をパタパタさせだした。
駄々っ子柚可愛い。

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