普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

幼児編

233

柚琉視点

朝起きたら何故か翔兄さんのベッドで抱きしめられて寝ていた｡
｢ん…？柚…起きたのか…？まだ起きる時間じゃないから寝てような…｣
トントンされた｡
…しかも何これ｡
何か口に入ってる｡
ぺっとそれを吐き出すと翔兄さんに元に戻された｡
｢ダメだろ？夜中もそれ外してぐずったんだから｣
…へ？
ぐずった？
僕が？
夜中に？
というかそれって何？
｢しょう…にいさん？｣
｢ん～？いい子はねんねだぞ｣
いや…そうじゃなくて｡
｢なんでぼく…ここに？｣
｢…まさか戻った！？｣
…もど……え？
｢柚｡自分の名前と年齢言ってみろ｣
｢ふじさわゆずる｡ななさいだよ？｣
あ､やっと口に入ってたの取れた｡
｢…くそぅ｡…昨日は…いや11時までは『ゆずくんいっしゃーい』とかいって可愛かったのに…いや今も可愛いけど｣
…は？
｢…いまなんじ？｣
｢6時だな｡柚はまだ寝れるな｡ほら､横になってねんねしような｣
｢…ねんねいうな｣
｢言い方はなんでもいいだろ｣
よくないっ!!
翔兄さんは僕を寝かしつけた｡
…すぐに眠っちゃった僕を殴りたい｡




























｢今夜の柚のお風呂にあの入浴剤入れてもらお…また見たい｣by翔