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幼児編

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「こら!!ちゃんとパジャマ着る!!」
「…だってあついんだもん…」
肩にかけていた上着を直人兄さんに着せられた。
樹くん?
めって言ったら失礼しましたって下がってくれたよ。
「…確かに火照ってるね。お風呂入る時間はいつも通り?」
「はい。体を洗ったりする時間も含めてきっかり15分です」
「温度は?」
「少しぬるめの39度にしました」
「…いつもよりも低い温度だったのにこんなに火照っちゃったの?お熱?」
「ちがうもん」
くらくらしないもん。
頭も痛くないもん。
「他に考えられる原因………感染症か…発情期?」
「感染症の方はわからないですが発情期は前回から6ヶ月経過していますから来てもおかしくはありません」
「…でも匂いしないんだよね」
ふにゃぁ~?
僕は手を上着の中にひっこめた。
あ、こっちのがあったかい。
萌え袖って言うんだっけ?
その状態になった~。
「…柚」
「ふぇ~?」
上着の袖をはむはむするのをやめた。
「どうして噛んじゃうの?」
「ん~…おくちいれたかったの…」
「服噛んじゃダメだよ」
…じゃあ僕は何を噛めばいいの?
指を咥えようとしたら止められた。
「ふやゃぁっ!!」
「ほら、これ噛んでて」
何かを口に入れられた。
ちぱちぱ。
んむ、はむはむするのにちょうどいい。
「…樹」
「…はい」
「発情期に幼児化なんて…あったっけ?」
「いえ…」
よーじか?
違うもん。
僕は『よーじか』なんてしてないもん。
ところで『よーじか』ってなぁに?
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