339 / 839
幼児編
227
しおりを挟む
柚琉視点
…あれ?
またふわふわしてる…また僕怪我して白いところに閉じ込められちゃったのかな。
でも…なんだかあったかい。
そのあったかいものが離れていこうとしたため僕は慌ててしがみついた。
待って…行かないで…僕をひとりにしないで。
ぎゅーっとしがみついていると頭を撫でてくれた。
…えへ…父さん…かな?
あったかくて優しくて…僕、大好き。
「柚、起きた?」
声をかけられた。
…夢の中じゃなかったんだ。
ふわふわはベッドか…。
「おはよう。お熱下がったね」
「…とうさん…」
「…でもまだ息熱いね。もうちょっとだけここで寝てようか」
「…おしごと…は?」
「今日は日曜日だからお休み」
…あれ?
僕がお外に出たの…日曜日の朝だよね?
今何時?
「12時だよ。ご飯食べれる?」
ご飯…はいらないけどスープとお水欲しい。
「すーぷ…」
「ポタージュスープがあるよ。その前にお水飲もうね」
口にコップを当てられ、少しだけ飲んだ。
…冷たい…。
「樹が冷たいお水を用意してくれたんだよ。あとでお礼言おうね」
「うん」
「元気でてきたね。早く元気になってみんなを安心させてあげないとね」
うん。
…でもあの植え込みの場所は覚えたかったな。
おつかい、あそこから抜け出せば行けそうだもん。
…あれ?
またふわふわしてる…また僕怪我して白いところに閉じ込められちゃったのかな。
でも…なんだかあったかい。
そのあったかいものが離れていこうとしたため僕は慌ててしがみついた。
待って…行かないで…僕をひとりにしないで。
ぎゅーっとしがみついていると頭を撫でてくれた。
…えへ…父さん…かな?
あったかくて優しくて…僕、大好き。
「柚、起きた?」
声をかけられた。
…夢の中じゃなかったんだ。
ふわふわはベッドか…。
「おはよう。お熱下がったね」
「…とうさん…」
「…でもまだ息熱いね。もうちょっとだけここで寝てようか」
「…おしごと…は?」
「今日は日曜日だからお休み」
…あれ?
僕がお外に出たの…日曜日の朝だよね?
今何時?
「12時だよ。ご飯食べれる?」
ご飯…はいらないけどスープとお水欲しい。
「すーぷ…」
「ポタージュスープがあるよ。その前にお水飲もうね」
口にコップを当てられ、少しだけ飲んだ。
…冷たい…。
「樹が冷たいお水を用意してくれたんだよ。あとでお礼言おうね」
「うん」
「元気でてきたね。早く元気になってみんなを安心させてあげないとね」
うん。
…でもあの植え込みの場所は覚えたかったな。
おつかい、あそこから抜け出せば行けそうだもん。
3
お気に入りに追加
1,994
あなたにおすすめの小説
変態村♂〜俺、やられます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
地図から消えた村。
そこに肝試しに行った翔馬たち男3人。
暗闇から聞こえる不気味な足音、遠くから聞こえる笑い声。
必死に逃げる翔馬たちを救った村人に案内され、ある村へたどり着く。
その村は男しかおらず、翔馬たちが異変に気づく頃には、すでに囚われの身になってしまう。
果たして翔馬たちは、抱かれてしまう前に、村から脱出できるのだろうか?
おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話
こじらせた処女
BL
網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。
ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
嫌われものの僕について…
相沢京
BL
平穏な学校生活を送っていたはずなのに、ある日突然全てが壊れていった。何が原因なのかわからなくて気がつけば存在しない扱いになっていた。
だか、ある日事態は急変する
主人公が暗いです
3人の弟に逆らえない
ポメ
BL
優秀な3つ子に調教される兄の話です。
主人公:高校2年生の瑠璃
長男の嵐は活発な性格で運動神経抜群のワイルド男子。
次男の健二は大人しい性格で勉学が得意の清楚系王子。
三男の翔斗は無口だが機械に強く、研究オタクっぽい。黒髪で少し地味だがメガネを取ると意外とかっこいい?
3人とも高身長でルックスが良いと学校ではモテまくっている。
しかし、同時に超がつくブラコンとも言われているとか?
そんな3つ子に溺愛される瑠璃の話。
調教・お仕置き・近親相姦が苦手な方はご注意くださいm(_ _)m
小さい頃、近所のお兄さんに赤ちゃんみたいに甘えた事がきっかけで性癖が歪んでしまって困ってる
海野
BL
小さい頃、妹の誕生で赤ちゃん返りをした事のある雄介少年。少年も大人になり青年になった。しかし一般男性の性の興味とは外れ、幼児プレイにしかときめかなくなってしまった。あの時お世話になった「近所のお兄さん」は結婚してしまったし、彼ももう赤ちゃんになれる程可愛い背格好では無い。そんなある日、職場で「お兄さん」に似た雰囲気の人を見つける。いつしか目で追う様になった彼は次第にその人を妄想の材料に使うようになる。ある日の残業中、眠ってしまった雄介は、起こしに来た人物に寝ぼけてママと言って抱きついてしまい…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる