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幼児編
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「夏!!柚が来なかった!?」
「きてないよ!!なつのへやのしんしつになんてぜったいきてない!!」
夏のバカー!!
絶対バレた!!
「柚!?」
寝室へと繋がる扉がバタンと大きな音を立てて開けられた。
なんでか僕のお部屋は1つのお部屋にベッドもクローゼットもおもちゃ箱も机もあるのに夏のお部屋はベッドとクローゼットだけ続きのお部屋にあるの。
「柚!!どこ!!返事して!!パパが悪かったから!!」
いつの間にか父さんが自分のことパパって言ってる。
…パパって呼んで欲しいの?
「柚!?」
ベッドの布団を上げたりクローゼットを開ける音も聞こえてきた。
くすくす、僕はそんなところにはいないよ~だ。
父さんが僕を可愛いって言ったことを撤回しない限り僕はここから出ない!!
「柚!!どこだ!!」
…あ…あれ?
「…とうさん、ゆずみつからないの?かくれんぼじゃないの?」
「急に逃げ出したんだ!!さっき転んで怪我もしてるのに!!」
「うそ!!ゆず!!どこにかくれてるの!?」
…やばい気が…する?
数十分後…バタバタと夏のお部屋にたくさんの人が集まった。
僕を探すために。
「柚!!」
「柚琉様!!」
…え…えーっと…出た方が…いい?
でも僕まだ怒ってるんだぞっ!!
「夏、ベッドの下は?」
「ゲームのあきばこいっぱいはいってるからゆずのはいるすきまないよ?」
「…重ねて置いてた?」
「ううん。いっこずつおいてたよ?」
あ、バレたかも?
「…考えたくないけど…柚、いる?」
…む~どうしよう…返事する?
しない?
そーっと空き箱が退けられた。
「柚っ!!」
そしてすぐに捕まった。
…えっと…えへ?
「みつかっちゃった…?」
「ホコリ吸い込んでない!?喘息の発作は!?」
大丈夫…だと思う。
咳でないし、ダニアレルギーって言ってたけど体も痒くないもん。
「ごめん…パパが悪かったから…もうこんなことしないで…心臓に悪い」
「ご…ごめんなさい?」
あれ?
僕が怒ってたはずなのに…謝っちゃったよ?
「きてないよ!!なつのへやのしんしつになんてぜったいきてない!!」
夏のバカー!!
絶対バレた!!
「柚!?」
寝室へと繋がる扉がバタンと大きな音を立てて開けられた。
なんでか僕のお部屋は1つのお部屋にベッドもクローゼットもおもちゃ箱も机もあるのに夏のお部屋はベッドとクローゼットだけ続きのお部屋にあるの。
「柚!!どこ!!返事して!!パパが悪かったから!!」
いつの間にか父さんが自分のことパパって言ってる。
…パパって呼んで欲しいの?
「柚!?」
ベッドの布団を上げたりクローゼットを開ける音も聞こえてきた。
くすくす、僕はそんなところにはいないよ~だ。
父さんが僕を可愛いって言ったことを撤回しない限り僕はここから出ない!!
「柚!!どこだ!!」
…あ…あれ?
「…とうさん、ゆずみつからないの?かくれんぼじゃないの?」
「急に逃げ出したんだ!!さっき転んで怪我もしてるのに!!」
「うそ!!ゆず!!どこにかくれてるの!?」
…やばい気が…する?
数十分後…バタバタと夏のお部屋にたくさんの人が集まった。
僕を探すために。
「柚!!」
「柚琉様!!」
…え…えーっと…出た方が…いい?
でも僕まだ怒ってるんだぞっ!!
「夏、ベッドの下は?」
「ゲームのあきばこいっぱいはいってるからゆずのはいるすきまないよ?」
「…重ねて置いてた?」
「ううん。いっこずつおいてたよ?」
あ、バレたかも?
「…考えたくないけど…柚、いる?」
…む~どうしよう…返事する?
しない?
そーっと空き箱が退けられた。
「柚っ!!」
そしてすぐに捕まった。
…えっと…えへ?
「みつかっちゃった…?」
「ホコリ吸い込んでない!?喘息の発作は!?」
大丈夫…だと思う。
咳でないし、ダニアレルギーって言ってたけど体も痒くないもん。
「ごめん…パパが悪かったから…もうこんなことしないで…心臓に悪い」
「ご…ごめんなさい?」
あれ?
僕が怒ってたはずなのに…謝っちゃったよ?
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