308 / 839
幼児編
198
しおりを挟む
直人視点
学校帰り、僕は一度家に寄り、いつも寝る前に読み聞かせている絵本を持って病院へ向かった。
なんか…読んであげなくちゃいけない気がしたんだよね。
「あ!!なおとにいさん!!」
「あれ?夏?」
…初等部は午前で終わったはずだけど…まさかずっといた?
「あのね!!おもちゃいっぱいもってきたの!!ゆずの!!」
「そう。じゃあ柚のお部屋に置いてあげようね」
「うん!!」
夏と手を繋いで病室に入った。
昨日みたいに目を覚ましてくれるといいんだけど…。
「ぬいぐるみはベッド!!ほんは…たな?」
「そうだね。…これも一緒に置いておこうか」
「えほん?…なつたちの!!」
「そうだよ。夏達のねんねの時の絵本」
「…ねんねじゃないもん」
夏もちょっとは元気出てきたかな。
昨日はいつもの3分の2(大人2人前)ぐらいしか食べなかったから心配してたけど…。
「樹。柚の様子は?」
「あれから目を覚まされることは1度もありませんでした。…直人様の声に反応したんでしょうか」
「…だといいんだけど」
それなら夏の声にも反応して起きてくれるかな。
「ゆず。はやくおきてね。おやつ、なつがぜんぶたべちゃうよ?きょうのおやつゆずのすきなフルーツケーキだよ。いちごとりんごたっぷりの!!」
ぴくっと指が動いた。
…え。
「柚琉様?」
ゆっくりと目を開けて…ぼーっと天井を見つめ、また閉じてしまった。
…おやつ情報に反応した?
それとも夏の声?
学校帰り、僕は一度家に寄り、いつも寝る前に読み聞かせている絵本を持って病院へ向かった。
なんか…読んであげなくちゃいけない気がしたんだよね。
「あ!!なおとにいさん!!」
「あれ?夏?」
…初等部は午前で終わったはずだけど…まさかずっといた?
「あのね!!おもちゃいっぱいもってきたの!!ゆずの!!」
「そう。じゃあ柚のお部屋に置いてあげようね」
「うん!!」
夏と手を繋いで病室に入った。
昨日みたいに目を覚ましてくれるといいんだけど…。
「ぬいぐるみはベッド!!ほんは…たな?」
「そうだね。…これも一緒に置いておこうか」
「えほん?…なつたちの!!」
「そうだよ。夏達のねんねの時の絵本」
「…ねんねじゃないもん」
夏もちょっとは元気出てきたかな。
昨日はいつもの3分の2(大人2人前)ぐらいしか食べなかったから心配してたけど…。
「樹。柚の様子は?」
「あれから目を覚まされることは1度もありませんでした。…直人様の声に反応したんでしょうか」
「…だといいんだけど」
それなら夏の声にも反応して起きてくれるかな。
「ゆず。はやくおきてね。おやつ、なつがぜんぶたべちゃうよ?きょうのおやつゆずのすきなフルーツケーキだよ。いちごとりんごたっぷりの!!」
ぴくっと指が動いた。
…え。
「柚琉様?」
ゆっくりと目を開けて…ぼーっと天井を見つめ、また閉じてしまった。
…おやつ情報に反応した?
それとも夏の声?
25
お気に入りに追加
2,125
あなたにおすすめの小説
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

異世界転生したのに弱いってどういうことだよ
めがてん
BL
俺――須藤美陽はその日、大きな悲しみの中に居た。
ある日突然、一番大切な親友兼恋人であった男を事故で亡くしたからだ。
恋人の葬式に参列した後、誰も居ない公園で悲しみに暮れていたその時――俺は突然眩い光に包まれた。
あまりに眩しいその光に思わず目を瞑り――次に目を開けたら。
「あうううーーー!!?(俺、赤ちゃんになってるーーー!!?)」
――何故か赤ちゃんになっていた。
突然赤ちゃんになってしまった俺は、どうやら魔法とかあるファンタジー世界に転生したらしいが……
この新しい体、滅茶苦茶病弱だし正直ファンタジー世界を楽しむどころじゃなかった。
突然異世界に転生してしまった俺(病弱)、これから一体どうなっちゃうんだよーーー!
***
作者の性癖を詰め込んだ作品です
病気表現とかあるので注意してください
BL要素は薄めです
書き溜めが尽きたので更新休止中です。
ザ・兄貴っ!
慎
BL
俺の兄貴は自分のことを平凡だと思ってやがる。…が、俺は言い切れる!兄貴は…
平凡という皮を被った非凡であることを!!
実際、ぎゃぎゃあ五月蝿く喚く転校生に付き纏われてる兄貴は端から見れば、脇役になるのだろう…… が、実は違う。
顔も性格も容姿も運動能力も平凡並だと思い込んでいる兄貴…
けど、その正体は――‥。

モブらしいので目立たないよう逃げ続けます
餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。
まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。
モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。
「アルウィン、君が好きだ」
「え、お断りします」
「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」
目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。
ざまぁ要素あるかも………しれませんね

親衛隊総隊長殿は今日も大忙しっ!
慎
BL
人は山の奥深くに存在する閉鎖的な彼の学園を――‥
『‡Arcanalia‡-ア ル カ ナ リ ア-』と呼ぶ。
人里からも離れ、街からも遠く離れた閉鎖的全寮制の男子校。その一部のノーマルを除いたほとんどの者が教師も生徒も関係なく、同性愛者。バイなどが多い。
そんな学園だが、幼等部から大学部まであるこの学園を卒業すれば安定した未来が約束されている――。そう、この学園は大企業の御曹司や金持ちの坊ちゃんを教育する学園である。しかし、それが仇となり‥
権力を振りかざす者もまた多い。生徒や教師から崇拝されている美形集団、生徒会。しかし、今回の主人公は――‥
彼らの親衛隊である親衛隊総隊長、小柳 千春(コヤナギ チハル)。彼の話である。
――…さてさて、本題はここからである。‡Arcanalia‡学園には他校にはない珍しい校則がいくつかある。その中でも重要な三大原則の一つが、
『耳鳴りすれば来た道引き返せ』

笑わない風紀委員長
馬酔木ビシア
BL
風紀委員長の龍神は、容姿端麗で才色兼備だが周囲からは『笑わない風紀委員長』と呼ばれているほど表情の変化が少ない。
が、それは風紀委員として真面目に職務に当たらねばという強い使命感のもと表情含め笑うことが少ないだけであった。
そんなある日、時期外れの転校生がやってきて次々に人気者を手玉に取った事で学園内を混乱に陥れる。 仕事が多くなった龍神が学園内を奔走する内に 彼の表情に接する者が増え始め──
※作者は知識なし・文才なしの一般人ですのでご了承ください。何言っちゃってんのこいつ状態になる可能性大。
※この作品は私が単純にクールでちょっと可愛い男子が書きたかっただけの自己満作品ですので読む際はその点をご了承ください。
※文や誤字脱字へのご指摘はウエルカムです!アンチコメントと荒らしだけはやめて頂きたく……。
※オチ未定。いつかアンケートで決めようかな、なんて思っております。見切り発車ですすみません……。

転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる