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幼児編
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柚琉視点
目を開けたら真っ暗な世界だった。
ほら当たった。
僕が頑張るべきなのは夢の世界で。
…かなり痛かったから現実世界に戻りたくない。
戻ったら全部の痛みも戻ってきちゃう。
さて…僕はここで何を頑張れば?
足を進めると…だんだんと寒くなってきた。
う~樹くん…カーディガン…。
…樹くんいないんだった。
ぺたり、ぺたりと僕の靴下も履いていない足が床につき、離れていく音だけが暗闇に響く。
「…ぼく…しんじゃうのかな」
死ぬのは三途の川を渡った時だよね?
こんな寒いところじゃないよね。
「…さいごのせかいが…まっくらなのはやだな」
寒いし暗いし怖い。
怖いと感じているのに足は勝手に動いていく。
「どこにむかってるんだろう…」
ポツンと小さな明かりが見えてきた。
僕の体はそこへ向かっているようだ。
近づいていくとそれはドアのようだ。
カランカラン。
「いらっしゃい」
…あれ?神様?
「そうだよ。さぁ座って。ホットチョコレートでもどうぞ」
僕は神様の向かいの席に座った。
「…ぼく…しぬの?」
「死なない。言ったでしょ?死にかけるって。今はその死にかけてる最中。ここでまったり過ごして帰ればいいんだよ」
「…そうなの?」
神様はこくんと頷いた。
「僕と話して聞きたいこととか疑問を全てなくしてからなら帰れるよ」
「…じゃあ……なんでぼくはせいじんまでいきられないうんめいなの」
「それは君の魂が弱いから。だから僕は君に注がれる愛をもとに君の魂の強化をして100歳まで生きられる魂を作った。胸の中、熱いと感じたことない?」
ある。
いっぱい愛された時。
「上手く作り替えられたみたいだね。次はある?」
僕はそこでたくさんのことを聞いた。
シロはどこへ行ったのか。
父さん母さんは今何してるのか。
夏はご飯食べたのか。
兄さん達は僕に触れてないって自殺しようとしてないか。
たくさん、たくさん聞いた。
最後に…
「ぼくがみんなからもらったあいをかえすには…どうしたらいい?」
「それは君が考えることなんじゃないのかな?僕は神だからね。全てのものを平等に愛してるよ」
「…ぼくなりの…かえしかたでいいの?」
「いいんだよ」
僕の愛の返し方…。
起きたらちゃんと見つけないとね。
「…飲み終わったみたいだし帰ろうか」
神様は後ろのピンク色のドアを指さした。
「あそこから帰れるよ」
「ありがとう。かみさま」
「もうこれで僕は干渉しない。あとは全部自分でやるんだよ?」
「うん。だいじょうぶ」
僕にはみんながいるから。
みんなの愛があるから。
僕はピンク色のドアを開いた。
目を開けたら真っ暗な世界だった。
ほら当たった。
僕が頑張るべきなのは夢の世界で。
…かなり痛かったから現実世界に戻りたくない。
戻ったら全部の痛みも戻ってきちゃう。
さて…僕はここで何を頑張れば?
足を進めると…だんだんと寒くなってきた。
う~樹くん…カーディガン…。
…樹くんいないんだった。
ぺたり、ぺたりと僕の靴下も履いていない足が床につき、離れていく音だけが暗闇に響く。
「…ぼく…しんじゃうのかな」
死ぬのは三途の川を渡った時だよね?
こんな寒いところじゃないよね。
「…さいごのせかいが…まっくらなのはやだな」
寒いし暗いし怖い。
怖いと感じているのに足は勝手に動いていく。
「どこにむかってるんだろう…」
ポツンと小さな明かりが見えてきた。
僕の体はそこへ向かっているようだ。
近づいていくとそれはドアのようだ。
カランカラン。
「いらっしゃい」
…あれ?神様?
「そうだよ。さぁ座って。ホットチョコレートでもどうぞ」
僕は神様の向かいの席に座った。
「…ぼく…しぬの?」
「死なない。言ったでしょ?死にかけるって。今はその死にかけてる最中。ここでまったり過ごして帰ればいいんだよ」
「…そうなの?」
神様はこくんと頷いた。
「僕と話して聞きたいこととか疑問を全てなくしてからなら帰れるよ」
「…じゃあ……なんでぼくはせいじんまでいきられないうんめいなの」
「それは君の魂が弱いから。だから僕は君に注がれる愛をもとに君の魂の強化をして100歳まで生きられる魂を作った。胸の中、熱いと感じたことない?」
ある。
いっぱい愛された時。
「上手く作り替えられたみたいだね。次はある?」
僕はそこでたくさんのことを聞いた。
シロはどこへ行ったのか。
父さん母さんは今何してるのか。
夏はご飯食べたのか。
兄さん達は僕に触れてないって自殺しようとしてないか。
たくさん、たくさん聞いた。
最後に…
「ぼくがみんなからもらったあいをかえすには…どうしたらいい?」
「それは君が考えることなんじゃないのかな?僕は神だからね。全てのものを平等に愛してるよ」
「…ぼくなりの…かえしかたでいいの?」
「いいんだよ」
僕の愛の返し方…。
起きたらちゃんと見つけないとね。
「…飲み終わったみたいだし帰ろうか」
神様は後ろのピンク色のドアを指さした。
「あそこから帰れるよ」
「ありがとう。かみさま」
「もうこれで僕は干渉しない。あとは全部自分でやるんだよ?」
「うん。だいじょうぶ」
僕にはみんながいるから。
みんなの愛があるから。
僕はピンク色のドアを開いた。
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