282 / 839
幼児編
172
しおりを挟む
「んにゅ~」
「それは『にゅ』。『ん』はいらないよ」
「…はにゃ?」
『nyu』って…『にゅ』なの?
「柚…いつも言ってるのに書くとなるとダメなんだね。ローマ字はそこまで難しくないはずなんだけどなぁ」
「んにゅにゅ!!むずかちいの!!」
「呂律まだ回らないの?ちょっとは治ったみたいだけど…」
「…なおりゃないの」
「まぁ可愛いからいっか」
よくない!!
このままじゃいつまでも甘々になっちゃう!!
「やら!!」
「うん、その前にお勉強だね」
「…はにゅぅ…」
…ローマ字のお勉強やだ。
他のことしたい。
「しゅーがくやろ?ぼくしゅーがくやりたい!!」
「数学ね。柚は得意だからあんまりやる必要ないよ。応用問題がちょっと苦手なくらいで」
「おーよーもんだいやろ!!」
「今度ね」
流されてくれなかった!!
ガーン。
僕はまた鉛筆を握ることになった。
「…はにゅぅ…ろーまじむずかちい…」
「逃げてたらいつまで経っても得意にならないよ?」
「わかってりゅもん…」
…でも今は後回しにしたいの。
僕はぴょんっと椅子から飛び降りた。
「おやつ!!」
「…もう3時か。柚、さっきもお菓子食べたのにまだ食べれるの?お腹大丈夫?」
「だいじょーぶ…だとおもう!!」
「無理しなくていいからね」
今日のおやつなんだっけ?
「ムースだって」
「むーしゅ?」
「ケーキのことだよ。それなら軽めだから食べれるかな」
「ケーキ!!」
美味しいやつかな?
いちごかな?
いちごだったら嬉しいな。
僕、今はいちごが食べたい気分なの!!
「それは『にゅ』。『ん』はいらないよ」
「…はにゃ?」
『nyu』って…『にゅ』なの?
「柚…いつも言ってるのに書くとなるとダメなんだね。ローマ字はそこまで難しくないはずなんだけどなぁ」
「んにゅにゅ!!むずかちいの!!」
「呂律まだ回らないの?ちょっとは治ったみたいだけど…」
「…なおりゃないの」
「まぁ可愛いからいっか」
よくない!!
このままじゃいつまでも甘々になっちゃう!!
「やら!!」
「うん、その前にお勉強だね」
「…はにゅぅ…」
…ローマ字のお勉強やだ。
他のことしたい。
「しゅーがくやろ?ぼくしゅーがくやりたい!!」
「数学ね。柚は得意だからあんまりやる必要ないよ。応用問題がちょっと苦手なくらいで」
「おーよーもんだいやろ!!」
「今度ね」
流されてくれなかった!!
ガーン。
僕はまた鉛筆を握ることになった。
「…はにゅぅ…ろーまじむずかちい…」
「逃げてたらいつまで経っても得意にならないよ?」
「わかってりゅもん…」
…でも今は後回しにしたいの。
僕はぴょんっと椅子から飛び降りた。
「おやつ!!」
「…もう3時か。柚、さっきもお菓子食べたのにまだ食べれるの?お腹大丈夫?」
「だいじょーぶ…だとおもう!!」
「無理しなくていいからね」
今日のおやつなんだっけ?
「ムースだって」
「むーしゅ?」
「ケーキのことだよ。それなら軽めだから食べれるかな」
「ケーキ!!」
美味しいやつかな?
いちごかな?
いちごだったら嬉しいな。
僕、今はいちごが食べたい気分なの!!
1
お気に入りに追加
2,068
あなたにおすすめの小説
モブらしいので目立たないよう逃げ続けます
餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。
まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。
モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。
「アルウィン、君が好きだ」
「え、お断りします」
「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」
目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。
ざまぁ要素あるかも………しれませんね
とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。
俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。
親衛隊総隊長殿は今日も大忙しっ!
慎
BL
人は山の奥深くに存在する閉鎖的な彼の学園を――‥
『‡Arcanalia‡-ア ル カ ナ リ ア-』と呼ぶ。
人里からも離れ、街からも遠く離れた閉鎖的全寮制の男子校。その一部のノーマルを除いたほとんどの者が教師も生徒も関係なく、同性愛者。バイなどが多い。
そんな学園だが、幼等部から大学部まであるこの学園を卒業すれば安定した未来が約束されている――。そう、この学園は大企業の御曹司や金持ちの坊ちゃんを教育する学園である。しかし、それが仇となり‥
権力を振りかざす者もまた多い。生徒や教師から崇拝されている美形集団、生徒会。しかし、今回の主人公は――‥
彼らの親衛隊である親衛隊総隊長、小柳 千春(コヤナギ チハル)。彼の話である。
――…さてさて、本題はここからである。‡Arcanalia‡学園には他校にはない珍しい校則がいくつかある。その中でも重要な三大原則の一つが、
『耳鳴りすれば来た道引き返せ』
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
お迎えから世界は変わった
不知火
BL
「お迎えに上がりました」
その一言から180度変わった僕の世界。
こんなに幸せでいいのだろうか
※誤字脱字等あると思いますがその時は指摘をお願い致します🙇♂️
タグでこれぴったりだよ!ってのがあったら教えて頂きたいです!
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
風紀“副”委員長はギリギリモブです
柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。
俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。
そう、“副”だ。あくまでも“副”。
だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに!
BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる