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幼児編

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「柚!!もう大丈夫!?」
「うん。しんぱいかけてごめんなしゃい」
「柚琉…すまなかったな」
「おじいちゃんのせいやらいもん」
…あれ?
「…あいゆえお。しゃ……」
「柚、まだ寝てようか」
「急に起きたから体が対応しきれていないのよ」
そう…なのかな?
「ありがちょ」
「柚琉様。では行きましょうか」
「…しょのまえにジェリー」
「…ゼリーのことですか。そうでしたね」
樹くんは僕を椅子に座らせ、ゼリーを取りに行った。
「柚、食欲あるの?」
「んにゅ。にゃい。けどジェリーにゃらたべれりゅ」
「…柚が可愛い…熱出してる時も可愛かったけど…」
「直人!?何それ!?母さんは聞いてないわよっ!!詳しく聞かせなさい!!」
「動画撮ったから後でね」
「今すぐよ!!」
直人兄さんは母さんにスマホを渡した。
え?
ちょ…そんなこと言われると僕も気になるじゃないか。
「ぼくも!!ぼくにもみしぇて!!」
「いいよ」
兄さんはスマホを机に置いて壁に映し出した。
…壁に映すってどうやってやるの?
プロジェクター使ってないよね?


『にぃ…おみじゅ…』
『待って。今カメラ設置してるから』
『おみじゅ…はやく…』
『1人で飲める?』
『やぁ!!にぃのましぇて』

「うわぁぁぁぁ!!」
僕は慌ててスマホを倒した。
「にいしゃんひどい!!」
「全部柚からねだられたことなんだけどな?」
ぐにゅにゅ…。
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