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幼児編
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「柚琉様。こちらへ」
僕は地下室へ案内された。
「ここ…なに?くらい…こわい」
「…ですよね。柚琉様のお部屋へ行きましょうか。そちらならまだ3階にありますし明るいですから」
樹くんは僕を抱き上げると3階までかなりのスピードで上がった。
階段を。
…疲れないのかな。
「こちらが柚琉様のお部屋です。現在のお部屋は幼少期のみ使用する予定でしたから」
「なつのおへやは?」
「2階にありますよ」
「…とおくなっちゃった」
「ここは発情期の間隠れるために使用するところですからね。現在のお部屋を使い続けても構いませんよ」
「じゃあそうするっ!!」
夏と一緒に寝るの。
たまに2人で絵本読んで夜更かししたり、ゲームするの。
楽しいよ?
…次の日僕は熱出しちゃうけど。
「しばらくはここにいてくださいね。必要なものは私が持ってきますから」
「…トイレは?」
「部屋に備え付けがあります。トイレもお風呂も小さいですが書庫と書斎もありますよ。この3階全てが柚琉様のお部屋です」
「…ひろいね」
「これぐらいはないと生活出来ませんから」
…出来るよ。
この部屋とトイレとお風呂があれば人は生活できるんだよ。
樹くん。
1LDKというお部屋の大きさがあることご存知?
「では、私は下におりますから。何かご入用であればそこの電話からお呼びください」
「…だ」
「はい?」
「やだっ!!さびしいっ!!いっしょにいて!!このおへやにひとりやだ!!」
「…いいですよ。その代わり、何か必要でもすぐには持ってこられませんからね」
「いいもん…」
僕は樹くんの服の裾をきゅっと掴んだ。
…寂しいのやだ。
僕は地下室へ案内された。
「ここ…なに?くらい…こわい」
「…ですよね。柚琉様のお部屋へ行きましょうか。そちらならまだ3階にありますし明るいですから」
樹くんは僕を抱き上げると3階までかなりのスピードで上がった。
階段を。
…疲れないのかな。
「こちらが柚琉様のお部屋です。現在のお部屋は幼少期のみ使用する予定でしたから」
「なつのおへやは?」
「2階にありますよ」
「…とおくなっちゃった」
「ここは発情期の間隠れるために使用するところですからね。現在のお部屋を使い続けても構いませんよ」
「じゃあそうするっ!!」
夏と一緒に寝るの。
たまに2人で絵本読んで夜更かししたり、ゲームするの。
楽しいよ?
…次の日僕は熱出しちゃうけど。
「しばらくはここにいてくださいね。必要なものは私が持ってきますから」
「…トイレは?」
「部屋に備え付けがあります。トイレもお風呂も小さいですが書庫と書斎もありますよ。この3階全てが柚琉様のお部屋です」
「…ひろいね」
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「…だ」
「はい?」
「やだっ!!さびしいっ!!いっしょにいて!!このおへやにひとりやだ!!」
「…いいですよ。その代わり、何か必要でもすぐには持ってこられませんからね」
「いいもん…」
僕は樹くんの服の裾をきゅっと掴んだ。
…寂しいのやだ。
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