普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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幼児編

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「んむむむ…」
僕はある紙を前に悩んでいた。
前にも参加した借り物競争。
だけど今年のお題は…お題自体がなぞなぞのようになっていた。
何?
甘くて辛くて酸っぱいものって。
存在してないでしょ。
…あ、これ作ればいいの?
ケーキに唐辛子とレモン入れればいい?
…ダメダメダメ!!
勿体ない。
「…たべものじゃなかったりして?」
でもそうなるとこれが示すものが味じゃないってことに…。
わかんない。



「…あはは」
正解しちゃった。
これね、感情だったの。
『甘い』が溺愛する人で。
『辛い』が怒る人で。
『酸っぱい』が何故かわかんないけど初恋の人だったの。
よくわかんないから翔兄さん連れてったら解決しちゃった~。
「…うん…柚なら…柚ならそうだよな……わかってた」
翔兄さんはさっきからずっとあんな感じ。
ずーっとぶつぶつ何か呟いてるの。
「…初恋の人………兄さんじゃないんだよね?ね?」
「う…うん。なんではつこいがすっぱいの?はつこいってなぁに?」
「…なんでだろうね。兄さんもわかんないよ」
兄さん…なんか誤魔化した?
…あ、よく言う『初恋はレモンの味』ってやつ?
兄さん…レモン味の飴でも舐めてるのかな。
僕も飴、欲しいなぁ。
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