普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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幼児編

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メリーさんの音が鳴った。
「39.8度…いつもより高すぎませんか」
「あぅ…がっこ…」
「行けるわけありませんよ。学校に連絡してきます」
「…やぁ…ほたるく…」
「…言っておきますから。寝ててください」
「べんきょ…」
「してはいけません」
「ちが……ほたるく…おしえ……あげて」
「…ご命令とあれば」
僕はほっと息を吐いた。
…熱い息しか出なかった。
「…行ってきますので。…すぐ戻ります」
「…いって…ら…い」
僕は目を閉じた。
久しぶりにこんな高い熱出した。
…どうしてかな。
昨日は夜更かししなかったしちゃんとお布団にもくるまった。
スマホも見てない。
「……あ…くすり……のまなきゃ…」
僕はベッド横の机に手を伸ばして…落ちた。
ぴっ!!
「…い…いひゃい…」
なんで今日に限って隙間があるの!!
「…くすり」
僕はなんとか床に座って机の上の薬と水を取り、飲み込んだ。
…はひ。
これで下がるかな。
……あ…床冷たい。
気持ちいい…。
僕はそこで丸くなった。
ベッドの上よりここのがずっといい。
「……はふぅ…ねつ…さがったら……ほたるくんに…あやまら…なきゃ」
学校…行けなくてごめんねって…言わなきゃ。
でもその前に…ちょっと寝よう。
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