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幼児編
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「…あ」
僕はころころしてて気づいた。
ご飯食べ損ねるとこだった。
「食べられそうですか?」
「うん」
「…良かったです」
樹くんはテーブルに置いてあったトレイを僕の方に寄せた。
「少しでもいいので食べてくださると安心するんですよ」
「…むぅっ!!ぼくちゃんとたべてるもん!!ふみみみっ!!」
「失礼致しました」
ぷんぷんっ!!
「…あ、かわいい」
くまさんがね、オムライスのお布団で寝てるの。
「オムライスには秘密もありますからね」
「ひみつ?おしえて!!」
「柚琉様が食べ切ったら分かると思いますよ」
「…これを…たべきる」
ちっちゃく作られてるけど…多いよ?
これを…食べ切ると秘密が…。
「…がんばるっ!!」
「無理はしないで構いませんよ」
「だいじょうぶだもん」
僕はスプーンを手に取った。
父さんが僕用に作った軽めのスプーン。
…柄のところ植物のツル…かな?が描いてあって綺麗なの。
「けふぅ…」
「よく食べきりましたね」
「うん…でもひみつなかったの…」
「…あれ?中に柚琉様の好きな花形のニンジンが入っていたはずなんですが…気づかず食べてしまいましたか」
…え…。
うちの料理人の花形のニンジン…いつも花のモチーフが変わるから楽しみだったのに…。
食べることに集中してたから…。
「…ふにゅぅ…」
「食べ物以外にすると誤飲の危険性があると思ったのですが……食べ物にするとこんな障害もあるんですね」
「…ごいんって…いつきくん?ぼくもう6さいなんだよ?そんなことしないよ?」
「……………そうですね」
あ!!
信じてない顔っ!!
…むぅ。
僕は小さい子じゃないのに…。
僕はころころしてて気づいた。
ご飯食べ損ねるとこだった。
「食べられそうですか?」
「うん」
「…良かったです」
樹くんはテーブルに置いてあったトレイを僕の方に寄せた。
「少しでもいいので食べてくださると安心するんですよ」
「…むぅっ!!ぼくちゃんとたべてるもん!!ふみみみっ!!」
「失礼致しました」
ぷんぷんっ!!
「…あ、かわいい」
くまさんがね、オムライスのお布団で寝てるの。
「オムライスには秘密もありますからね」
「ひみつ?おしえて!!」
「柚琉様が食べ切ったら分かると思いますよ」
「…これを…たべきる」
ちっちゃく作られてるけど…多いよ?
これを…食べ切ると秘密が…。
「…がんばるっ!!」
「無理はしないで構いませんよ」
「だいじょうぶだもん」
僕はスプーンを手に取った。
父さんが僕用に作った軽めのスプーン。
…柄のところ植物のツル…かな?が描いてあって綺麗なの。
「けふぅ…」
「よく食べきりましたね」
「うん…でもひみつなかったの…」
「…あれ?中に柚琉様の好きな花形のニンジンが入っていたはずなんですが…気づかず食べてしまいましたか」
…え…。
うちの料理人の花形のニンジン…いつも花のモチーフが変わるから楽しみだったのに…。
食べることに集中してたから…。
「…ふにゅぅ…」
「食べ物以外にすると誤飲の危険性があると思ったのですが……食べ物にするとこんな障害もあるんですね」
「…ごいんって…いつきくん?ぼくもう6さいなんだよ?そんなことしないよ?」
「……………そうですね」
あ!!
信じてない顔っ!!
…むぅ。
僕は小さい子じゃないのに…。
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