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幼児編
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夏羽視点
「夏。準備できた?」
「うん!!…ゆずみえてる?」
『みえてるよ~』
夏は首から下げたスマホに話しかけた。
ふふん。
ストラップ持っててよかった。
「じゃあまずどこ行きたい?」
「いろんなぶしょまわる!!」
『まわる!!』
「ほんと、2人は考えること同じだね」
ほえ?
こてんと首を傾げると父さんは夏の頭を撫でた。
エレベーターに乗って数秒で次の階についた。
「ここが営業。…営業って分かる?」
「わかんないけどわかる!!」
『わかる…きがする!!』
「説明しようか?」
「『いらない』」
…家帰ったら柚と調べるもん。
「社長、お疲れ様です」
「あぁ。お疲れ様」
「しゃちょー?」
「…父さんのことだよ。会社ではそう呼ばれてるんだ」
『なつ。とうさんはこのかいしゃで1ばんえらいひとだよ』
「ほぇー」
父さんそんなに偉い人なんだ。
…じゃあ母さんは?
時々父さんを叱ってるよ?
「ねぇねぇかあさんは?」
「雫は……父さんの上司?」
『じょうしはうえにたつひとだよ』
「…1ばんなのにとうさんのうえがいるの?」
「いるよ。雫は家族の中での1番だから。父さんはこの会社で1番」
1番と…1番?
よくわかんない。
柚なら分かるのかな。
『っくしゅ』
『柚、風邪?お熱測りましょうか』
『やぁだ!!まだみるの!!』
「ゆず、ねんねするっ!!」
『あかちゃんじゃないもん!!』
「…雫、柚を寝かしつけてくれる?ちょっと予定より早く帰るから」
『わかったわ』
『やだぁぁ!!』
プチッと電話が切れた。
「ふぅ…夏、ごめんけど残りはまた今度ね。家帰らないと」
「うん、なつがしんぱい」
風邪ひいてないかな?
『ほっさ』起こしてないかな?
…ちゃんとねんねしたかな?
ご飯は?
おやつは?
お水飲んだ?
「夏。準備できた?」
「うん!!…ゆずみえてる?」
『みえてるよ~』
夏は首から下げたスマホに話しかけた。
ふふん。
ストラップ持っててよかった。
「じゃあまずどこ行きたい?」
「いろんなぶしょまわる!!」
『まわる!!』
「ほんと、2人は考えること同じだね」
ほえ?
こてんと首を傾げると父さんは夏の頭を撫でた。
エレベーターに乗って数秒で次の階についた。
「ここが営業。…営業って分かる?」
「わかんないけどわかる!!」
『わかる…きがする!!』
「説明しようか?」
「『いらない』」
…家帰ったら柚と調べるもん。
「社長、お疲れ様です」
「あぁ。お疲れ様」
「しゃちょー?」
「…父さんのことだよ。会社ではそう呼ばれてるんだ」
『なつ。とうさんはこのかいしゃで1ばんえらいひとだよ』
「ほぇー」
父さんそんなに偉い人なんだ。
…じゃあ母さんは?
時々父さんを叱ってるよ?
「ねぇねぇかあさんは?」
「雫は……父さんの上司?」
『じょうしはうえにたつひとだよ』
「…1ばんなのにとうさんのうえがいるの?」
「いるよ。雫は家族の中での1番だから。父さんはこの会社で1番」
1番と…1番?
よくわかんない。
柚なら分かるのかな。
『っくしゅ』
『柚、風邪?お熱測りましょうか』
『やぁだ!!まだみるの!!』
「ゆず、ねんねするっ!!」
『あかちゃんじゃないもん!!』
「…雫、柚を寝かしつけてくれる?ちょっと予定より早く帰るから」
『わかったわ』
『やだぁぁ!!』
プチッと電話が切れた。
「ふぅ…夏、ごめんけど残りはまた今度ね。家帰らないと」
「うん、なつがしんぱい」
風邪ひいてないかな?
『ほっさ』起こしてないかな?
…ちゃんとねんねしたかな?
ご飯は?
おやつは?
お水飲んだ?
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