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幼児編

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「…」
お腹空いた。
喉乾いた。
けど動きたくない。
怠い。
暑くはないし寒くもない。
ぼーっとしてるのも飽きた。
「柚琉様。お飲み物をどうぞ」
「ありがとう」
ちょうどいいタイミングで樹くんがトレーに置かれたジュースとお菓子を持ってきてくれた。
うん、今日のおやつかな?
クッキーだ~!!
ココアクッキーに…これジャム入りかな?
こっちはサクサクのやつだ!!
「いつもの野菜クッキーはやめたんですか?」
「たまにはあまいのたべたいの」
「…甘くないですもんね。あのクッキー」
うん、自然の甘みはあるけど今はもっと甘いのが食べたい気分だったからちょうどいい。
「…なるほど。柚琉様は疲れた時に甘いものですね」
「なにそのめもちょう。みせて?」
胸ポケットから取り出したメモ帳を見せてもらうと僕のこと以外にも家族のことまで書かれていた。
かなり細かく。
2代前の祖先まで書いてあった。
「…ぼくのページ…おおくない?」
「睦樹と2人で情報集めましたから。柚琉様はアレルギーもお持ちで1歩間違うと生命の危機に関わ…」
「かかわらないよ!!」
「…自分が思っている以上に危険なんですよ」
言い直した。
僕が遮ったから言い直した。
「ぼくげんきになったもん。ちょっとせきするしこきゅーあらくなるけどげんきだもん」
「そうですね」
なんかかわされた気がする!!
僕元気なんだよ~!!
…あ。
でも月1回点滴打たれるの…。
痛いの(´・ω・`)。
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