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幼児編
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「…けほっ」
まさか…悪化するとは。
僕は密かにスマホで読書をしていただけなんだけど…。
「柚、辛い?喉痛い?暑い?寒い?」
「…だいじょ…げほっ…ぅがっ」
うぅ…痰が絡んだ…。
喉痛いし…。
父さんは僕の額に手を当てた。
「…まだ熱いね。微熱ぐらいには下がったんだろうけど…咳はしばらく続くだろうな」
「…と…さん。し…ご…と」
「柚が熱出してるのに行けるはずないでしょ」
いや、さっきからずっとスマホ鳴りっぱなしだけど。
何か大事な会議でもあったんじゃないの?
僕は怠い体を無理矢理動かし、起き上がった。
「柚、まだ寝てないと」
「と…さんが…しごといくまで…おきるっ!!」
「…柚、寝なさい」
「やっ!!」
「…仕事に行けばいいの?行けば柚は寝てくれるの?」
「ねる。おひるね、いっぱいする」
「…約束だよ?」
父さんは使用人を1人、部屋の外から呼んだ。
「…こんなに早く紹介することになるとは…柚。この子は柚の従者の樹だよ。…樹、柚に何かあったらすぐに連絡してくれ」
「かしこまりました。旦那様」
…従者?
樹?
誰?
誰なの!?
「…じゃあ行ってくるね」
え!?
知らない人残して行っちゃうの!?
確かに仕事行けって言ったけども!!
「としゃ!!」
「…うぅ…今すぐ抱きしめたい…けど柚が寝ないって言うし…」
父さんは胸を掴み、ぶつぶつ呟きながら部屋を出ていった。
…この人は?
樹。
何のためにここにいる?
柚の従者だって。
従者って何?
さぁ。
自問自答終了。
結果、わからん。
まさか…悪化するとは。
僕は密かにスマホで読書をしていただけなんだけど…。
「柚、辛い?喉痛い?暑い?寒い?」
「…だいじょ…げほっ…ぅがっ」
うぅ…痰が絡んだ…。
喉痛いし…。
父さんは僕の額に手を当てた。
「…まだ熱いね。微熱ぐらいには下がったんだろうけど…咳はしばらく続くだろうな」
「…と…さん。し…ご…と」
「柚が熱出してるのに行けるはずないでしょ」
いや、さっきからずっとスマホ鳴りっぱなしだけど。
何か大事な会議でもあったんじゃないの?
僕は怠い体を無理矢理動かし、起き上がった。
「柚、まだ寝てないと」
「と…さんが…しごといくまで…おきるっ!!」
「…柚、寝なさい」
「やっ!!」
「…仕事に行けばいいの?行けば柚は寝てくれるの?」
「ねる。おひるね、いっぱいする」
「…約束だよ?」
父さんは使用人を1人、部屋の外から呼んだ。
「…こんなに早く紹介することになるとは…柚。この子は柚の従者の樹だよ。…樹、柚に何かあったらすぐに連絡してくれ」
「かしこまりました。旦那様」
…従者?
樹?
誰?
誰なの!?
「…じゃあ行ってくるね」
え!?
知らない人残して行っちゃうの!?
確かに仕事行けって言ったけども!!
「としゃ!!」
「…うぅ…今すぐ抱きしめたい…けど柚が寝ないって言うし…」
父さんは胸を掴み、ぶつぶつ呟きながら部屋を出ていった。
…この人は?
樹。
何のためにここにいる?
柚の従者だって。
従者って何?
さぁ。
自問自答終了。
結果、わからん。
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