普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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幼児編

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「柚。塩酸と水酸化ナトリウムの化学反応で出来るものは?」
「みずとえんかナトリウム。ちゅーせいになるの」
「…中学生内容までしっかり覚えてるね」
「…これ小学校行く意味あるか?」
「ないだろうね。しばらくは暇だろうけど我慢してもらうしかないよ」
「なら2人も行っている私立椚田くぬぎだ小学校にしたらどうだ?」
「…そこが1番かな。受験あるけど…体調さえ崩さなければ出来るだろうし」
「もしも当日熱でも出したら私から理事長に掛け合って日にちをずらしてもらおうか?それとも事前に受けておくか?」
「…事前のがいいかな」
なんか僕のことなのに僕抜きで話が進む。
「…ゆず、がっこういくの?」
「夏も行くんだよ。…夏は受かるかな」
「夏なら大丈夫だ」
「私もそう思うわ。柚程ではないけどもう小学校低学年くらいまでなら教えたもの」
「雫!?」
「なつがんばったの?」
「うん!!」
えらいえらいと僕は頭を撫でてあげた。
あ、弟が兄の頭撫でるのってダメ?
「ふにゅぅ」
「んにゃ?」
「にゅ」
「んにゅにゅ」
「しゅぅ」
「ににゃぁぁ!!」
「そこ。頭いいんだから日本語喋りなさい」
「「…ダメ?」」
「う…」
僕達が手を合わせてこてんと首を傾げると父さんや、みんなは唸った。
「…こほん。夏羽、柚琉。さっきは何を話してたんだ?」
んとね…。
「ふにゅぅってなつがとけて」
「きもちいい?ってきいて」
「にゅってこたえて」
「ぼくもやってほしくて」
「いいよっていって」
「やったぁ!!ってなったの」
「…相変わらず伝えたい言葉と言った文字数が違うね」
「でも可愛いからいいのよ」
可愛ければいいの?
可愛ければ外に出るの許してくれるかな?
「おそといきたい。おねがい?」
僕は両手を合わせて目をキラキラさせてこてんと首を傾げてオネダリしてみた。
「…ごめん。可愛いけどそれだけはダメ」
「柚のためなの。許してちょうだい」
…(´・ω・`)
「「ごめ、もう無理!!」」
兄さん達は急に部屋を出ていってしまった。
…(´・ω・`)ショボン。
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