普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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幼児編

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母さん視点

「…柚がそんなことを?」
「えぇ…どうしたらいいのかしら」
私は帰ってきた夫に相談した。
「…第2の性別のことをこんなに早く知るとは…夏は?」
「夏はまだ気づいてないわ。…でもあぁ見えてもあの子も聡いから…柚が落ち込んでいればすぐに気づくでしょうね」
「どうしたものか…」
私は6歳の時にΩだと判明した。
…Ωは男女関係なく孕むもの。
幸い私の家族はΩだと分かったあとも普通に育ててくれたわ。
そして大学生の時にαであるこの人と出会ったの。
「…翔や直人、夏は同じなのに自分だけ違うと知ったら…」
「あの子のことですもの。…思い悩むでしょうね。第2の性別の存在を知っただけで知恵熱をだす子ですもの」
「…まだ救いなのは雫がΩだということか」
私が…救い。
「…明日話してみるか」
「夏も一緒に話しましょう?まだその方がいいと思うの」
「だな。…で、話は変わるけど…雫?」
「なぁに?」
「なんなのその格好は」
「これ?」
私はいつもの服装にエプロンを重ねただけの服装で別に変わったところなんてなかった。
「…可愛すぎるでしょ!!」
「きゃっ…あの…あなた?」
「ん~?」
「…柚の看病があるから…その…」
「大丈夫。ちゃんとしないから」
でもしばらくはこのままで、と夫は私に抱きついた。
…ふふ。
久しぶりに甘やかしてあげましょうか。
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