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幼児編
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「…なつ」
「ん?」
「なんでもない…」
僕は夏の布団に潜り込んでいた。
熱が出た日から別々にされたベッド。
隣が空いているのが寂しくて、悲しくてすぐ近くに置かれた夏のベッドに入ったのだ。
「あした、とうさんにベッドいっしょにしてもらうようにたのもうか」
「うん…」
夏は僕を抱きしめた。
僕達はまだ3歳だというのに大きなベッド。
2人で寝てもなんの問題もない。
「…でももうすぐ『なつやすみ』もおわっちゃうんだよね」
「にいさんたちが…あそんでくれなくなるよ?がっこういかなきゃいけないし」
「なつは、うれしい。だってゆずのおせわ、なつができるようになるんだもん」
「…ぼくはちょっとさびしいかな」
「ゆずにはなつがいるもん!!」
「ちょ…おもい!!」
夏はガバッと起き上がり、また僕の上へ乗った。
「…ゆずがなつだけをみるようになればいいのに」
「なつ、おもい…どいて」
「ゆず、ちゅーしよ?」
「ちゅー…?」
夏は僕に覆いかぶさり、また唇を重ねた。
「こら!!…全く…夏は目を離すとすぐこれだから」
「やぁん!!とうさんはなしてぇ!!」
「柚も。勝手にベッドに入ったらダメだろう?」
「だって…さびしいもん」
「ぬいぐるみは?」
「やだ」
「…なら父さん達と寝る?」
「なにそれ!!なつも!!」
「うん」
正直憧れてたんだよね。
親子で川の字で寝るの。
あ、夏もいるから川じゃないか。
「あら。夏と柚も一緒に寝るの?」
「なつ、かあさんのよこ!!」
「じゃあぼくこっち」
夏は母さんの横へ、僕は夏と父さんの間に入った。
「翔だけだった時はこうやって寝たわね」
「…僕は生殺しが続いて最悪だったけど」
「ふふ。さすがに子供の前ではあなたも自重してくれて助かったわよ?」
「「じちょー?」」
「なんでもないわ。…2人のいつもの寝る時間を大分過ぎてしまったわね」
「早く寝て柚は元気になろうね。夏は…柚の3分の1でもいいから勉強して」
「やだ。ゲーム」
「ぼくもげんきだもん」
「2人とも自覚しないし自重もしないわね」
「…ホントだよ」
母さんは夏を、父さんは僕をとんとんしてくれた。
僕は夏と手を繋ぎ、向き合って眠った。
「ん?」
「なんでもない…」
僕は夏の布団に潜り込んでいた。
熱が出た日から別々にされたベッド。
隣が空いているのが寂しくて、悲しくてすぐ近くに置かれた夏のベッドに入ったのだ。
「あした、とうさんにベッドいっしょにしてもらうようにたのもうか」
「うん…」
夏は僕を抱きしめた。
僕達はまだ3歳だというのに大きなベッド。
2人で寝てもなんの問題もない。
「…でももうすぐ『なつやすみ』もおわっちゃうんだよね」
「にいさんたちが…あそんでくれなくなるよ?がっこういかなきゃいけないし」
「なつは、うれしい。だってゆずのおせわ、なつができるようになるんだもん」
「…ぼくはちょっとさびしいかな」
「ゆずにはなつがいるもん!!」
「ちょ…おもい!!」
夏はガバッと起き上がり、また僕の上へ乗った。
「…ゆずがなつだけをみるようになればいいのに」
「なつ、おもい…どいて」
「ゆず、ちゅーしよ?」
「ちゅー…?」
夏は僕に覆いかぶさり、また唇を重ねた。
「こら!!…全く…夏は目を離すとすぐこれだから」
「やぁん!!とうさんはなしてぇ!!」
「柚も。勝手にベッドに入ったらダメだろう?」
「だって…さびしいもん」
「ぬいぐるみは?」
「やだ」
「…なら父さん達と寝る?」
「なにそれ!!なつも!!」
「うん」
正直憧れてたんだよね。
親子で川の字で寝るの。
あ、夏もいるから川じゃないか。
「あら。夏と柚も一緒に寝るの?」
「なつ、かあさんのよこ!!」
「じゃあぼくこっち」
夏は母さんの横へ、僕は夏と父さんの間に入った。
「翔だけだった時はこうやって寝たわね」
「…僕は生殺しが続いて最悪だったけど」
「ふふ。さすがに子供の前ではあなたも自重してくれて助かったわよ?」
「「じちょー?」」
「なんでもないわ。…2人のいつもの寝る時間を大分過ぎてしまったわね」
「早く寝て柚は元気になろうね。夏は…柚の3分の1でもいいから勉強して」
「やだ。ゲーム」
「ぼくもげんきだもん」
「2人とも自覚しないし自重もしないわね」
「…ホントだよ」
母さんは夏を、父さんは僕をとんとんしてくれた。
僕は夏と手を繋ぎ、向き合って眠った。
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