普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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幼児編

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「「いただきます」」
今日の3時のおやつはホットケーキだった。
夏のは何段も重なってるけど僕のは1枚だけ。
それも小さいのがくまの形になってた。
「…かわいい」
「柚が少しでも食べれるような工夫だね」
「…なおにいさん…どうしよう」
「ん?」
「ないふいれるの…かわいそう」
「そっちか。でも食べてあげないのも可哀想だよ?」
…でも食べるには切らなきゃいけなくて。
その時、僕はいいことを思いついた。
そばについていた生クリームを乗せ、描かれていた顔を隠した。
これでただのくまの形のホットケーキになった!!
「おいしい♪」
「いちご?ラズベリー?」
「らずべりー」
「そうか。酸っぱくないか?」
「だいじょうぶ」
そういや…僕、卵アレルギーだけどホットケーキいいの?
「ふふ。これは卵抜きだから大丈夫だよ。その代わり夏のは食べちゃいけないよ?」
「…こえでてた?」
「うん。かなりしっかりと」
「…はずかしい」
でももぐもぐと食べ続けた。
美味しい。
ラズベリーのソースも甘酸っぱくて好き。
「柚と夏はおやつか」
「父さん。…あれ?母さんは?」
「部屋で休んでいるよ。疲れたんだと」
「「ふぅん…」」
何故か翔兄さんと直兄さんは父さんをジト目で睨んでいる。
「…2人の想像通りだよ」
「柚と夏がいるんだから自重してよね」
「せめて6歳になって学校に行くようになってからにしてくれよ。直人が生まれた時俺は気まづかったぞ」
「ごめんごめん」
…なんか分かんない話してる?
「ごちそうさま!!ゲーム!!」
夏は一足先に食べ終わり、またスマホを持ってソファへと駆けて行った。
僕も早く食べて行こ。
「ん。ごちそうさまでした」
「柚はいつもより食べれたね。えらいえらい」
といっても半分だけど。
僕もスマホを持ってソファへと向かった。

「ふぃ…」
とりあえず一通り読み終わった…。
「あれ?なつ、は?」
「すー…すー…」
夏は僕の膝に頭を乗せ眠っていた。
どおりで足が動かなくて痺れるわけだ。
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